12月11日、米国メディアのスーパーマーケット・ニュースは2019年の食品トレンド予測を発表しました。展示会や大手企業の商品などから、独自の視点で予測されています。前回のメールマガジンでお届けしたホールフーズの2019年トレンドとぜひ比較しながらご覧ください。
スーパーマーケット・ニュースの2019年の食品トレンド予測 トップ10 | |
1 | 新しい緑(Mean new green) サラダなどに用いられる葉物野菜として、これまでと全くことなったステムレタス(茎レタス)などが注目されるだろうとのことです。またサラダだけでなく、ジュースへの活用も始まっています。 |
2 | 「ベター・フォー・ユー」デザート(”Better-for-you” desserts) 甘さを加えたスーパーフードや、グルテンフリー食材を原料としたデザートが注目されています。例えば、ニューヨークのファストカジュアルレストランである「ヒュー・キッチン」では、無添加とパレオ(原始時代の食事をモデルにした食事法)で人気となっています。 |
3 | オート・ミルク(Oat milk) 牛乳の代替飲料である、オート・ミルクがトレンドになっています。比較的プロテインも多く、食物繊維も豊富であると言われています。飲料メーカのペプシもオートを利用した飲料の発売を予定しており、ますます注目されるとみられます。 |
4 | コールドブリューの反動(Cold brew backlash) 2019年は時間をかけて水出しする、コールドブリュー・コーヒーが益々人気となるとみられています。しかしながら「ホットブリュー」コーヒーはコールドブリューよりも健康的であるとの見解もあり、2019年はホットブリューの「コールド・コーヒー」も市場のシェアを伸ばすと予想されています。 |
5 | ラガー(Lager) IPA等を中心とした独立系のブリュワリーのクラフトビールは既に人気ですが、2019年は独立系のブリュワリーでは醸造が難しいとされていたラガービールの取扱いが増え、人気が出るとみられています。 |
6 | 人工の「マザーレス・ミート」(Lab-grown “motherless meat”) 人工肉が2019年のトレンドになると予測されています。大量生産まではまだ時間がかかるとみられていますが、細胞から作成される人工肉についてはアニマル・ライツや環境問題の解決にもつながると考えられています。 |
7 | 機能性食品が盛り上げるウェルネス(Functional food ramps up wellness) 消費者は食品の機能について興味をもっており、薬だけでなく、肌の調子や気持ちを上げる事につながる食品を求めているとのことです。 |
8 | 健康に基づいた食事(Health-based eating) 2018年に流行したケト・ダイエットは引き続き話題になりそうですが、断続的な断食ダイエットが新たにトレンドとなると予想されています。断続的な断食とは、1日の決められた時間内のみ食事を行い、それ以外の時間は断食をするというものです。 |
9 | 地域の味(Regional flavors) バーベキューの味付けに限らず、地域独自の味がトレンドになると予想されています。ナッシュビルのホットチキンは既に人気がでていますが、他にもアパラチア山脈南部産のピメントチーズも注目されています。クローガーも「地域の味」を2019年のトレンドの一つとして挙げています。 |
10 | 保存可能な食材に新鮮さを(Bringing fresh into shelf-stable) 保存可能な食品に新鮮さを追加することが2019年のトレンドになると予想されています。通常は常温で保存されるプロテインバーやロメスコソースも、新鮮な食材を使って作り、冷蔵保存を求める商品が開発されています。 |
ホールフーズが発表した2019年のトレンドは健康や環境に配慮した商品や機能性食品などが注目されていました。スーパーマーケット・ニュースの2019年トレンド予測も健康に配慮した商品がトレンドとして予測されている一方で、食事の取り方の変化も予想されています。
ホールフーズやスーパーマーケット・ニュースのトレンド予測のうち、いくつが実際のトレンドとなるでしょうか。米国へ行かれた際には、実際の店頭でぜひトレンドチェックをしてみてください。
(2018.12.20配信)
<お知らせ>
アメリカ流通視察の参加者お申込み受付中!
「ロサンゼルス」「ニューヨーク」の定番コースに加え、従業員表彰に最適な「ホノルル」コースも5日間でご用意!
社内の少人数の研修や従業員表彰でのフィールドワークなど、様々な目的でご利用ください。
関連記事①:ホールフーズの2019年トレンド予測
関連記事②:米メディア発表!2018年の食品トレンド予測