こちらでは小売業の最新動向を把握するのに相応しい、視察にお勧めの世界の小売企業・ショッピングセンターをご紹介しています。

小売企業

SM(Super Market)=食品スーパー
DS(Discount Store)=安売店
HC(Home Center)=住居商品総合店
Dept.(Department Store)=百貨店
Su.C(Super Center)=スーパーセンター
MWC(Membership Wholesale Club)=会員制卸売りクラブ
VS(Variety Store)=バラエティストア
CVS(Convenience Store)=コンビニエンス・ストア
SS(Specialty Store)=スペシャルティ・ストア

ショッピングセンター

―アジア―
―オセアニア―

【オーストラリア】

【フランス】
ボーグルネル(Beaugrenelle)
ソーウエスト(SO OUEST)

小売企業情報

ハイヴィー(Hy-Vee) 
会社名 ハイヴィー(Hy-Vee)
本社所在地 アイオワ州デモイン
売上高 約101億5,000万ドル(2018年)
店舗数 250店舗(2018年)
主な出店エリア 中西部8州
公式HP https://www.hy-vee.com/
1930年創業、アメリカ中西部8州で約250店舗を展開するリージョナルスーパーマーケットで、全米で2番目の従業員持ち株会社である。 2000年代に入り、ヘルス&ウェルネスに注目し、オーガニックを中心としたヘルシー食品専門の店舗内店舗のHealth Marketを拡張し、近年は全店舗の約半数まで拡大しているフルサービスのレストランのマーケットグリルの導入による進化したグローサラントにより注目の企業となっている。また2018年に小型のコンビニフォーマットのFast & Freshの1号店をアイオワ州ダベンポートでオープンし、現在までに同州内に3店舗を展開している。また、オンラインで30ドル以上の購入に対して、会員向け無料デリバリーおよび店舗ピックアップが可能なAisles Onlineも導入している。
クローガー  
会社名 クローガー The Kroger Co.
本社所在地 オハイオ州シンシナティ
売上高 約1,226億6,200万ドル(2018年)
主な出店エリア 2,782店舗(2017年)
公式HP http://www.kroger.com/
1883年にオハイオ州シンシナティで開業した全米最大のスーパーマーケットチェーン。
傘下には、ラルフス、フード4レス、ハリス・ティーター、フレッドマイヤー、マリアノスなど35の企業が入る。同社PBのシンプル・トゥルース(Simple Truth)が好調で、2017年には売り上げが20億ドルを突破。PBの占有率は売上高ベースで26.7%となっている。 
スプラウツ・ファーマーズマーケット 
会社名 スプラウツ・ファーマーズマーケット(Sprouts Farmers Market)
本社所在地 アリゾナ州フェニックス
売上高 約64億ドル(2022年度)
店舗数 400店舗(2022年3月現在)
主な出店エリア 全米23州 (2023年3月現在)
公式HP https://www.sprouts.com/
2002年に1号店をオープンし、ファーマーズマーケットの雰囲気を再現した店舗で大人気となり、現在は全米19州で300店舗を展開している。平均約2,800㎡の売り場に、生鮮食料品、バルク(量り売り)、サプリメントなど約1.9万アイテムを販売しており、取扱商品の約90%がオーガニックやナチュラルに関連している。 生鮮青果をメインにし、店内は棚が低く奥まで見通せる一昔前のグローサリー店の雰囲気を残しており、通常のスーパーとは異なり、店舗の奥に生鮮品を配置する独特のレイアウトを採用している。 2017年からは食品宅配大手のインスタカートによる宅配もスタートし、オンラインへの対応も進めている。
コストコ 
会社名 コストコ(Costco Wholesale Corporation)
本社所在地 ワシントン州イサクワ
売上高 約1,261億7,200万ドル(2017年)
店舗数 1,851店舗(2019年度第2Q)
主な出店エリア 523店舗(2018年・米国内)
公式HP https://www.costco.com/
1983年創業の会員制倉庫型卸売の開拓者。店舗平均面積は約13,400㎡で、SKUは最大3,700と絞り込んでおり、大量陳列が特徴となっている。全世界で会員数は約9,300万人で、アメリカの年会費は60ドル。日本には1999年に進出をしており、現在26店舗を持っている。2017年から本格的にEコマースに力を入れ始め、2018年第3四半期のEコマースの売り上げは約37%のアップとなっている。
ウェグマンズ 
会社名 ウェグマンズ(Wegmans Food Market)
本社所在地 ニューヨーク州ロチェスター
売上高 約120憶ドル(2022年)
店舗数 110店舗(2023年3月現在)
主な出店エリア 東海岸8州∔ワシントンDC
公式HP https://www.wegmans.com/
1916年ニューヨークのロチェスターに青果商としてオープン。店内イートイン、冷蔵ケース、インストアベーカリーや冷凍食品の販売などの先駆者。店舗は約7,400㎡~13,000㎡と大型で、取扱品目も6.5~7万品目と多く、ほとんどすべての店舗の2階部分にイートイン席を設置している。ヨーロッパのマーケットを再現したマーケットプレイスや、圧倒的な種類と新鮮さを誇るデリコーナーは常に他をリードしている。顧客からも従業員からも常に高い評価を得ており、働きがいのある企業や、称賛される企業の上位にランキングされている。 2017年にバージニア州で最大のライバル企業であるパブリクスと初めて同一エリアで競合し、2019年9月にはノースカロライナ州に進出し、ローリーで再びパブリクスと競合となり注目されている。また、2019年10月にはニューヨーク州ブルックリンに約6,900㎡の小型都市型店舗をオープンしている。2023年中にはマンハッタンに初の店舗をオープンすると伝えられており、大きな話題となっている。
ダラーゼネラル  
会社名 ダラーゼネラル(Dollar General Corporation)
本社所在地 テネシー州グッドレッツヴィル
売上高 約234億7,100万ドル(2017年)
店舗数 約15,000店舗(2018年10月現在)
主な出店エリア 全米44州
公式HP https://www.dollargeneral.com/
1936年テネシー州スコッツビルで創業したバラエティストアのトップ企業で、小商圏に多数出店、食品をはじめとする生活必需品を安価で販売しており、急速に成長している。2017年には1日4店舗のペースで出店を重ね、過去最高の年間1,315店舗をオープンした。2018年には15,000店舗を突破したが、今後新たに13,000店舗のオープンを目論んでいる。平均店舗面積は700㎡〜830㎡で、28年連続で既存店売上でプラスを計上している。また、ダラー系企業として初めて、自社アプリによるスキャン&ゴーの「DG Go」のテストを開始し、2018年10月現在テネシー州を中心に39店舗で導入している。
ダラーツリー  
会社名 ダラーツリー(Dollar Tree)
本社所在地 カリフォルニア州チェサピーク
売上高 約224憶8,000万ドル(2018年)
店舗数 約15,115店舗(2019年8月現在)
主な出店エリア 全米48州、カナダ
公式HP https://www.dollartree.com/
1953年にバージニア州ノーフォークにて創業、その後1986年にK&K Toys Storesへの改名を経て、1993年に現在のダラーツリーとなった。2015年には当時ダラーストア業界2番手企業のファミリー・ダラーを買収し、現在もダラーツリー店舗へのバナー変更を進めているが、もともとダラーツリーが1ドル限定の店舗で、ファミリー・ダラーは1ドル以上の商品も取り扱っていたこともあり、全店舗のバナー変更に時間がかかっている。2018年からテストを続けているファミリー・ダラー店舗に厳選したダラーツリー商品を投入したコーナーを設置した新フォーマットの「H2」店舗は、現在までに500店舗以上展開しており、従来フォーマットより約10%の売り上げがアップしている。2019年中に最低でも1,000店舗の展開を目指している。2019年8月期中間決算まで、46期連続で対前年比でプラス計上を続けており、業績は順調である。
ファイブ・ビロウ 
会社名 ファイブ・ビロウ(Five Below)
本社所在地 ペンシルベニア州フィラデルフィア
売上高 約15憶6,000万ドル(2018年)
店舗数 約833店舗(2019年8月現在)
主な出店エリア 全米36州
公式HP https://www.fivebelow.com
2002年に8歳〜12歳のトゥイーンズとそれ以上のティーンズをメインのターゲットに、玩具、化粧品、ファッションアイテム等を5ドル以下というプライスポイントに設定した店舗として創業。現在北米中東部を中心に800店舗以上を展開しており、13年連続前年比で売り上げを伸ばしている。店舗の平均面積いや約790㎡で、全店舗の約4%はモール内での展開となっている。西海岸ではカリフォルニアのみの展開で、2017年に進出しており現在33店舗となっている。最終的には全ての州で2,500店舗以上の展開を目論んでいる。2018年末にはマンハッタンの5番街に新旗艦店をオープンして大きなニュースとなった。現在新たなプライスポイント(5ドル〜10ドル)での商品展開も一部店舗でテストをしており、全商品10ドル以下の新フォーマット店舗のTen Belowの開店も視野に入れている。
リドル 
会社名 リドル(Lidl US)
本社所在地 バージニア州アーリントン
売上高 データ無し
店舗数 68店舗(2019年8月)
主な出店エリア 東海岸8州
公式HP https://www.lidl.com/
アルディと並ぶドイツを代表するハードディスカウントチェーン。 2017年6月に、バージニア州やノース・カロライナ州で9店舗をオープンし、2019年8月の時点で68店舗の展開となっている。当初予定では2018年中に100店舗を予定していたが、業績の伸び悩みにより店舗戦略の見直しを迫られており、店舗用地およびサイズの見直しを進めている。アルディに比べてよりアップスケールな店舗づくりをしており、自然光を取り入れた明るい店内や広いカート通路となっている。また、オーガニック、フリーフロム食品と、ローカル食材にこだわった高品質な食材や焼き立てのパンを提供する店内ベーカリーには定評がある。取扱品目の90%以上がプライベートブランドで、1,000〜1,500SKUに絞り込んだ展開をしている。
ホールフーズ・マーケット 
会社名 ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)
本社所在地 テキサス州オースティン
売上高 約816万ドル(2021年度~Stastista.comデータ)
店舗数 524店舗(アメリカ国内)
主な出店エリア 全米42州、カナダ、イギリス
公式HP https://www.wholefoodsmarket.com/
1980年に自然食品スーパーとしてわずか19名のスタッフで創業。その後各地のローカルチェーンを次々と買収・合併して成長を続けた。農薬や防腐剤、甘味料などを使用しないオーガニック食品を扱う自然食品スーパーとして全米最大規模となっている。高品質な生鮮食品をはじめ、惣菜や店内寿司カウンター、ピザステーション、店内ビール醸造グラウラー、ワインバー等グローサラントに力を入れている。2017年にアマゾンの傘下になり、段階的に価格引き下げを進めており、プライム会員への2時間無料配達や、1時間無料ピックアップ等のサービスも急速に拡大している。また、アマゾンが開発したキャッシャーレス・ショッピング体験ができる「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」で買い物ができる店舗をワシントンDCとロサンゼルス郊外の2店舗に導入しており、今後も拡大していく予定である。また、最新の手のひら認証によるショッピング体験が可能なアマゾン・ワンはすでに100店舗超に導入している。
 
ターゲット 
会社名 ターゲット(Target)
本社所在地 ミネソタ州ミネアポリス
売上高 約1,091億ドル(2022年度)
店舗数 1,948店舗(2022年度末)
主な出店エリア 全米50州+ワシントンDC
公式HP https://www.target.com/
1962年創業、全米50州に店舗を展開するアメリカ最大のディスカウントストアチェーンで、2019年Q2時点で全1,851店舗のうちDS業態店舗は1,501で、店舗サイズは4,600㎡から15,700㎡と幅広くなっている。SuC業態店舗(15,800㎡以上)が272店舗、そして4,500㎡以下の小型都市型店舗のフレキシブルフォーマット店舗が78店舗となっている。創業時が百貨店であったことから、ファッション関連の品揃えは低価格ながら高い品質で知られている。2014年から15年にかけて経営不振に陥ったが、デジタルへの投資と、大々的な店舗改装と主力商品である生鮮食品の高品質化を図ることでV字回復を果たしている。2019年のディズニーをはじめ、店舗内に他業種店舗を誘致するショップ・イン・ショップに力を入れており、リーバイス、スターバックス、アップル、アルタビューティ等と契約している。スターバックスは1,300店舗に導入しており、2022年1年間で1.7億杯以上の売り上げがあった。
パブリクス  
会社名 パブリクス(Publix)
本社所在地 フロリダ州レイクランド
売上高 約365億ドル(2018年度)
主な出店エリア 1,222店舗(2019年8月)
公式HP http://www.publix.com/ (日本からのアクセス不可)
1930年にフロリダ州レイクランドで創業。 以来、高品質な食品の提供と買い物客の荷物をスタッフが出口まで運ぶなどの好感度の高い顧客サービスにより多くのパブリクスファンを生み出し、現在フロリダ州で800店舗以上を展開しており、市場シェアも40%を超えている。 1991年に初めてフロリダ州以外に出店(ジョージア州)を果たしてから、徐々に他州への出店を加速し、2017年バージニア州にて最大のライバル企業であるウェグマンズと初競合して注目された。サンドイッチをはじめとするデリや、ミールソリューションに力を入れており、ミールキットの開発やネットテレビでのレシピの提供や調理実演など様々な取り組みをしている。平均店舗売り場面積は45,000平方フィート(約4,200㎡)だが、近年27,000平方フィート(約2,500㎡)前後の小型フォーマットへの転換の進めている。創業以来、購入した商品が気に入らなかった場合100%の返金・返品を保証している。
ホームデポ 
会社名 ホームデポ(Home Depo)
本社所在地 ジョージア州アトランタ
売上高 約972億7,000万ドル(2018年度)
店舗数 1,969店舗(2018年)
主な出店エリア アメリカ50州、ワシントンDC、プエルトリコ、カナダ、メキシコ
公式HP https://corporate.homedepot.com
1978年にアトランタで創業し、わずか10年間で全米No.1のホームセンターチェーンに成長した。同社のウェアハウスタイプの店舗は、平均9,755㎡でSKUベースで約50,000アイテムを標準としたメガホームセンター業態と呼ばれており、90年代出店の店舗には496㎡〜992㎡前後のガーデンセンターが必ず設置されているのが特徴となっている。商品ラインは、建築・回収のためのハードラインが主体で、プラミング(水回り機器、配管類)、建材、床材、塗装、ハードウェア、園芸、園芸用品等ナショナルブランド、自社ブランドを含めた定番アイテムだけで40,000アイテム以上を保有している。2015年以降新規出店を極力抑えて、オムニチャネル対応への投資に注力しており、業績は安定した成長を続けている。独自アプリによる買い物体験の向上等により、最優秀インターネットリテーラーに選ばれるなど、毎年オンラインでの売り上げが二桁の成長を続けており、オンライン売り上げのみで1兆円規模となっている。
ロウズ 
会社名 ロウズ(Lowe's)
本社所在地 ノースカロライナ州ムーアズビル
売上高 約640億900万ドル(2018年度)
店舗数 1,723店舗(2018年)
主な出店エリア アメリカ50州、ワシントンDC、カナダ、メキシコ
公式HP https://www.lowes.com/
1946年にノースカロライナ州で創業し、現在全米で第2位のホームセンターチェーンとなっている。平均店舗面積は約10,250㎡で、約40,000アイテムを取り扱っている。もともと地盤の東海岸での展開だったが、1999年にイーグルハードウェア&ガーデンズを買収し、傘下に収め、西海岸への進出を果たした。ライバルであるホームデポがウェアハウス型の店舗でプロをメインターゲットとして伸びているのに対し、ロウズは一般家庭の主婦をメインターゲットとして、明るく広々としたデザイン性の高い店舗で、収納・整理用のブックス類や簡易家具、フードプロセッサーやミキサーといったキッチンウェア、壁紙やカーペットなどのホームデコレーションをはじめ、スタイリッシュな家電等を得意としている。2016年にはオーストラリアのウールワースの株式を取得し、筆頭株主となった。また、デジタルコンテンツの充実にも力を入れており、購入した商品や製品などを顧客が管理するオンラインツールのマイ・ロウズを活かした顧客の取り込みにも成功している。
アルディ 
会社名 アルディ(Aldi)
本社所在地 イリノイ州バタヴィア
売上高 約287億8,000万ドル(2018年度)
店舗数 約1,900店舗(2018年)
主な出店エリア 全米36州
公式HP https://www.aldi.us
1961年にドイツで世界初のディスカウントストアとして創業。アメリカには1976年に初進出し、現在全米36州で約1,900店舗を展開している。ノーフリルと呼ばれる余分な店内装飾は一切省き、仕入れた段ボールのまま商品を陳列するオープン・カートン・ディスプレイを導入するなど省力化を図ることで商品価格を下げている。取り扱いアイテム数は約1,500品目で、そのうち90%以上は同社のプライベートブランドで、一般のスーパーマーケットよりも20〜30%安い価格を実現している。また、安さだけではなく、健康に優しい原料で作られた食品「シンプリーネーチャー」やグルテンフリー食品「ライブGフリー」、グルメ食品「スペシャリー・セレクト」、ベジーバーガーの「アース・グロウン」、抗生物質や成長ホルモンを非投与で動物由来成分未使用に加え100%植物性飼料で育てたチキンや七面鳥の「ネバ―・エニー」など、オーガニックをはじめとしたヘルシー食品で高い評価を得ている。
トレーダー・ジョーズ 
会社名 トレーダー・ジョーズ(Trader Joe's)
本社所在地 カリフォルニア州モンローヴィア
売上高 非公表~約133億ドル(2022年)
店舗数 約561店舗(2023年3月末)
主な出店エリア 全米41州+ワシントンDC
公式HP https://www.traderjoes.com
全米41州とワシントンDCで約560店舗を展開している大人気チェーン。1958年コンビニで創業し、1979年にはアルディのオーナーであるKarl and Theo Albrechtに買収された。店舗の平均サイズは約1,100㎡だが新しくオープンしている店舗は約1,400㎡平均となっている。自社開発のプライベートブランドが全商品の約90%を占めており、高品質で低価格なオーガニックをはじめとするヘルシー食品やサプリメント等を平均2,000~3,000SKU取り扱っている。2018年「米国消費者に人気のプライベートブランド」でトップになり、2019年に発表された「店内買い物満足度」ランキングでもレジのスピードやスタッフの親切さなどで高評価を得て、総合で1位に選ばれている。更に「アメリカの最も優れた雇用者」の最新ランキングでもトップに選ばれており、顧客およぶ従業員からも高い評価を得ている企業である。
メイシーズ 
会社名 メイシーズ(Macy's)
本社所在地 オハイオ州シンシナティ
売上高 約250億ドル(2018年)
店舗数 866店舗(2019年8月)
主な出店エリア 全米43州、D.C.、グアム、プエルトリコ
公式HP https://www.macysinc.com/
1851年創業のアメリカを代表する老舗百貨店。イルミネーションを使ったショーウィンドウの導入や、気に入らない商品の返金、服飾品の店内でのカスタマイズサービスなどをいち早く導入し人気となり、店舗の拡張を続けることで世界一の売り場面積を持つ百貨店となった。 主に全米各地のリージョナル・ショッピングセンターに核店舗として展開をしてきたが、モールの衰退とともに成長に陰りが見え始め、モールからの撤退も始まっている。高級百貨店のブルーミングデールズやコスメチェーンのブルーマーキュリーもメイシーズの傘下企業となっている。2015年からは返品や処分品をオフプライス価格で販売するバックステージ店舗をスタートし、現時点で200店舗近くを展開中で、そのうち7店舗はメイシーズ百貨店内での営業となっている。また、2019年に入り、セカンドハンド品を扱うDTCブランドのスレッドアップと提携し、約40店舗のメイシーズにてセカンドハンドアパレルブランドの取り扱いを開始している。
コールズ 
会社名 コールズ(Kohl's)
本社所在地 ウィスコンシン州メノモニーフォールズ
売上高 約192憶ドル(2018年)
店舗数 約1,100店舗(2019年8月)
主な出店エリア 全米49州
公式HP https://www.kohls.com/
1962年にウィスコンシン州で創業した百貨店で、他の百貨店とは違いオープンモールを中心に出店し、集中レジ方式や独自の店内レイアウトを導入して成長した。いち早くデジタルサイネージによる価格表を導入したりオンラインへでの受注等へも速い段階から取り組んでいる。カスタマーファーストの接客が有名で、決してノーと言わない「Yes, We can」の経営方針で知られており、顧客による返品には理由を問わずに受け入れるという現在のアメリカ小売り業界における返品対応の走りとなった。通常の百貨店とは違い、平均8,000㎡という小型の売り場内を回遊するレイアウトの採用による独自の運営と、近年ではアマゾンの商品の返品窓口をコールズの全店舗に設置するなど新たな取り組みも開始している。  更に、コールズは店舗スペースの一画にディスカウントスーパーチェーンのアルディを誘致するという発表もしている。
ノードストロム 
会社名 ノードストロム(Nordstrom)
本社所在地 ウィスコンシン州メノモニーフォールズ
売上高 約155憶ドル(2018年)
店舗数 381店舗(2019年8月)
主な出店エリア 全米40州、カナダ
公式HP https://investor.nordstrom.com/investor-relations
スウェーデンからの移民による靴商として始まり、1963年にシアトルで高級衣料店となり、1999年にニューヨーク証券市場に上場する。 絶対にノーと言わないという接客力の高さが特徴の高級百貨店として成長をして、主に婦人靴売り場は高い評価を得ている。出店はエンクローズドモールを中心としており、テナント料を払うのではなく、奨励金をもらい出店していた時期もあるほど優良テナントとしての地位を確立した。1973年からアウトレット業態であるノードストロム・ラックの展開も始めており、2019年8月現在アメリカ国内で242店舗を運営している。またオンライン専用の在庫を持たない新業態店舗のノードストロム・ローカルを2017年にロサンゼルスでスタートし、2019年のマンハッタンの店舗を含めて5店舗を展開している。
グロサリー・アウトレット 
会社名 グロサリー・アウトレット(Grocery Outlet)
本社所在地 カリフォルニア州エミリービル
売上高 約35.8憶ドル(2022年度)
店舗数 440店舗(2022年12月)
主な出店エリア 全米8州
公式HP https://groceryoutlet.com/
1946年にアメリカ軍から食料品や日用品の余剰品を仕入れ、格安で販売を開始したのが始まり。現在は全国のナショナルブランドのサプライヤーから、在庫余剰品、消費・使用期限の短いもの等を直接仕入れて、一般のスーパーマーケットよりも40%~70%も安い価格で提供するビジネスモデルで成長した。ハードディスカウントを超えたディープディスカウンターと呼ばれており、1,500を超える全国のサプライヤーから日々仕入れをすることで、店舗に並ぶ商品も日々変わり、消費者にとって宝探しのようなショッピング体験と、圧倒的な価格の安さによる2重の驚き(Wow)体験を提供しているため、グロサリー業界のTJX(オフプライス小売り企業)とも呼ばれている。アルディ、リドルとは違い、ナショナルブランドの仕入れを特徴とするハードディスカンターで、将来的には全米で4,800店舗の展開も目論んでいる。
ウィンコ・フーズ 
会社名 ウィンコ・フーズ(Winco Foods)
本社所在地 アイダホ州ボイジー
売上高 約71憶2,000万ドル(2018年度)
店舗数 126店舗(2019年12月)
主な出店エリア 全米10州
公式HP https://www.wincofoods.com/
アメリカ中西部10州で126店舗(2019年12月)を展開しているウェアハウス型のリージョナルSMチェーン。殆どの店舗は年中無休で24時間営業で、独自の年金制度を持つ従業員持ち株会社(Employee Owned Company)という形態。平均店舗面積は約7,500㎡と大型ながら、1店舗100名程度の従業員による運営によるローコストオペレーションを実現している。また、コストを抑えるためにクレジットカードでの支払いも受けていない。(デビットカードは利用可)仲介業者を通さずに仕入れをすることで低価格を実現している。FRMと呼ばれる入荷状態のパレットのままの陳列と、量り売りの導入による人件費と廃棄物の削減につなげている。
ハリス・ティーター 
会社名 ハリス・ティーター(Harris Teeter)
本社所在地 ノースカロライナ州マシューズ
売上高 約1,159憶ドル(クローガー全体 2018年度)
店舗数 245店舗(2018年度)
主な出店エリア 全米7州
公式HP https://www.harristeeter.com/
1960年にノースカロライナにて創業し、東海岸の7州およびワシントンD.C.にて245店舗を展開しているリージョナルSMチェーンで、2014年にクローガーの傘下企業となった。地元密着で、オーガニックやナチュラル食品への取り組みで定評があり、ローカル、フレッシュ、高品質を求めた食品部門を持っており、精肉はButchers Market, 青果はFarmers Market, 鮮魚はFishermans Market,その他のデリ等の食品はFresh Food Marketとそれぞれ専門の部門が責任をもって仕入れをしている。クローガーの人気プライベートブランドのシンプル・トゥルースの取り扱いもしている。オンラインショッピングへの対応にも力を入れており、Express Laneという独自のモバイルアプリにより、オンラインで購入した商品を最寄りの店舗でピックアップできるサービスを提供している。
ショップライト 
会社名 ショップライト(Shoprite)
本社所在地 ニュージャージー州キーズビー
売上高 約166.6憶ドル(ウェイクファーングループ全体 2019年度)
店舗数 280店舗(2019年度)
主な出店エリア 全米6州
公式HP www.shoprite.com
1946年創業、ニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニア、コネチカット、デラウェアおよびメリーランドの6州で、小売業者51社が加盟する協同組合のウェイクファーン・フード社の主力バナーで、現在約280店舗を展開している。殆どの店舗が個人で小売店を営んでいた家族経営で、それぞれの店舗が位置する地域の農場や生産者から直接仕入れをする’ローカル’にこだわった経営が特色で、各店舗が独自の店舗デザイン、レイアウト、商品ディスプレイから仕入れも行っている。ヘルス&ウェルネスにいち早く取り組み、フリーフロム食品や抗生物質不使用の餌で屋外で飼育したチキンの提供などの他に、無料の料理教室、ダイエット相談、健康に良いレシピの提供などを行っている。独自アプリによるオンライン注文への対応やホームデリバリー、店舗ピックアップなど、オムニチャネルへの取り組みにも力を入れている。2013年ニュージャージーにオープンしたグレーターモリス店は、ヨーロッパのフードホールを再現したグローサラントの店舗として注目を浴びている。
ウォルマート 
会社名 ウォルマート(Walmart)
本社所在地 アーカンソー州ベントンビル
売上高 6,113憶ドル(アメリカ国内~2023年度)
店舗数 5,320店舗(アメリカ国内~2022年10月)
主な出店エリア 全米50州、全世界27か国
公式HP https://corporate.walmart.com/
1962年にアーカンソー州ロジャースでディスカントストアとして1号店をオープン。EDLP-Everyday Low Priceをモットーに、現在世界27か国で約11,300店舗、アメリカ国内50州で約4,800店舗を展開する世界最大の小売り企業。1フロアで食料品の他衣料品や日用品を販売し、レジも1カ所に集中するというスーパーセンター業態を1988年に生み出した企業で、この業態は現在もウォルマートの中心フォーマット店舗となっている。SuCの平均店舗サイズは約17,000㎡で、現在アメリカ国内で約3,500店舗を展開している。そのほかに平均3,500㎡のネイバーフッドマーケットを682店舗、平均10,000㎡のディスカウントストアを約365店舗があり、倉庫型会員制店舗のサムズクラブも約600店舗展開している。
アマゾン・フレッシュ 
会社名 アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)
本社所在地 ワシントン州シアトル
売上高 非公開
店舗数 44店舗(2023年3月)
主な出店エリア 全米8州∔ワシントンDC
公式HP https://www.amazon.com/fmc/m/30003175?almBrandId=QW1hem9uIEZyZXNo
アマゾンの次世代スーパーマーケットチェーン。コンピュータービジョンとアマゾン・フレッシュは、コンュータービジョンと重量センサーを搭載したハイテクAIスマートショッピングカートの「ダッシュカート」を導入している店舗が16店舗、アマゾン・ゴーで熟成させた「JWO(ジャスト・ウォークアウト)」技術を導入した店舗が28店舗となっている。JWOは同社スマホアプリ上で表示したQRコードまたは登録した手のひらを入場ゲートにかざすことで認証され入店することができ、欲しい商品を手に取りレジを通ることなくそのまま店外に出られるという斬新なショッピング体験を提供している。購入商品のレシートは数分でスマホ上で確認することができる。アマゾン・フレッシュの店舗サイズは3,500㎡前後で、アマゾンゴーの2倍から3倍となるが、一般的スーパーマーケットが扱う商品数が約30,000SKU前後に対して、アマゾン・フレッシュは約16,000SKUとなる。2021年6月時点で14店舗だったアマゾン・フレッシュだが、この2年弱で倍以上の出店となっている。
アマゾン・ゴー 
会社名 アマゾン・ゴー(Amazon Go)
本社所在地 ワシントン州シアトル
売上高 非公開
店舗数 23店舗(2023年4月)
主な出店エリア シアトル5店舗(郊外2店舗)、NY8店舗、シカゴ5店舗、LA3店舗
公式HP https://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=16008589011
アマゾン・ゴーは支払いのために列に並ぶことも、支払い処理そのものも必要が無い(No Lines, No Check-out)を実現した未来型の店舗である。専用のアプリをダウンロードしたスマートフォンを入場ゲートにタッチすることで入店が可能となり、あとは欲しい商品を取ってそのまま帰るだけ(Just Walk Out)という今までになかったショッピング体験を提供するコンビニタイプの店舗。当初は2016年12月にシアトルにて従業員向けにオープンした。最新のコンピュータ・ビジョン、センサー・フージョン・アルゴリズム、ディープラーニング技術などを利用し、店内中にカメラやセンサーを設置することで、顧客の購買行動を100%感知することを可能としている。顧客が店舗を出ると、顧客のスマートフォンに購入した商品のレシートが送付され、決済も完了する。2018年1月にシアトルにて一般顧客向けの1号店をオープンした後、最大31店舗まで拡大したものの、2023年3月に不採算店舗および治安維持の困難な8店舗の閉鎖を実施しており、2023年4月現在ではシアトル、シカゴ、ニューヨーク、ロサンゼルで23店舗の展開となっている。
アマゾン・スタイル
会社名 アマゾン・スタイル(Amazon Style)
本社所在地 ワシントン州シアトル
売上高 非公開
店舗数 2店舗(2023年4月)
主な出店エリア ロサンゼルス1店舗、オハイオ州コロンバス1店舗
公式HP https://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=23676409011
アマゾン初のアパレル実店舗として2022年5月にカリフォルニア州ロサンゼルスのモール「アメリカーナ・アット・ブランド」内に1号店、2022年10月にオハイオ州コロンバスのモール「イーストン・タウンセンター」内に2号店をオープンした。アマゾンスタイルは、店舗内に数千点のアパレル商品のサンプルを展示し、在庫は全てバックヤードにストックされており、顧客は店舗内で気に入ったサンプルのQRコードをスキャンすることで、複数サイズや色違いなどの試着が可能となる。試着のリクエスト、サイズの変更、商品の変更等全てアプリ内で完結することが可能で、試着商品を選択すると店舗内の試着室の番号が案内され、試着室に到着するとリクエストした商品が準備されているといシステムで、気に入ればその場で購入から生産まで可能となるなどDXによる新たなショッピング体験が可能となっている。取り扱い品目はメンズ、レディースおよびキッズ向けのアパレル、アクセサリー、シューズ等で、アルゴリズムを活用してそれぞれの顧客向けにパーソナライズされた商品やコーディネート例の紹介もする。ロサンゼルスの店舗サイズは約2,800㎡、コロンバスは約2,600㎡となっている。試着室の数もロサンゼルス40室、コロンバス36室と十分で、試着に順番待ちが発生することは無く、ストレスフリーなショッピングを実現している。
ブリストル・ファームス
会社名 ブリストル・ファームス(Bristol Farms)
本社所在地 カリフォルニア州カーソン市
売上高 非公開(アルバートソンズ傘下)
店舗数 13店舗(2023年)
主な出店エリア 南カリフォルニア
公式HP https://www.bristolfarms.com/
ブリストル・ファームズは1982年カリフォルニア州ローリング・ヒルズで創業した富裕層を主な顧客層とするスーパーマーケットである。ロサンゼルスを中心に13店舗を展開している。店名の「ブリストル」は、西ロサンゼルスの通りの名前から取られ、新鮮な食品販売店という意味を込め、ファームが付け加えられている。生鮮、惣菜に特に強く、所得の高い地域で大きなシェアを持つ企業となっている。グルメスーパーとして定評のあるブリストル・ファームスだが、2022年3月にアーバイン地区のスペクトラム・センターに約3,160㎡の店舗をオープンした。店内にフード・シアターというコンセプトの本格的なフードホールを設置した店舗で、ヨーロピアンスタイルのカフェテリア、オーセンティックスタイルのピッツエリアやチキンサンド専門店、ビーガンのための植物由来メニュー専門店等が楽しめる。

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