米国プライベートブランドの動向予測!

米国のプライベートブランド(PB)商品市場について、米国流通系メディアに掲載された今後の成長性に関する記事をご紹介します。

 

日本でも浸透している小売企業によるPB商品ですが、米国では2008年以降、PB商品市場が伸び悩んでいます。様々な商品開発が一通り行われたことで、市場として成長の限界にきているのではないかと、危惧している専門家もいます。

ただ、景気の後退によって比較的安価なPB商品の購入頻度が上がると予想されることや、米国以上にPB商品の市場シェアが大きな欧州ではまだ成長を続けている市場であることなどから、掲載メディアでは今後の成長に期待もできるとしています。また、添加物をなるべく避けようとする消費者意識の変化によって、店舗で作られる調理済み食品などの商品の需要が高まることや、PB商品を中心に販売しているアルディやリドルといったドイツ企業の積極的な米国内での出店、トレーダー・ジョーズ365バイ・ホールフーズ・マーケットにおけるPB商品の充実も、成長の後押しになると考えられています。

 

今後のPB商品市場に関する予測を5つご紹介します。

 

@プレミアムや特別感のある商品の提供

PB商品は料金的な魅力だけでなく、商品自体の魅力が重要になってきます。

たとえば、クローガーが手掛ける「シンプル・トゥルース(Simple Truth)」のPBの中に、「フリーフロム101(Free From 101)」というサブブランドがあります。このサブブランド商品は、健康に悪影響を与えると考えられている101種類の人工の保存料や材料を使用していない食品です。たとえば、着色料やトランス脂肪酸などは使用されていません。

 

APB内での異なる価格帯の設定

「良い・より良い・とても良い(good/better/best)」といった、価格帯の異なる商品をPB内に設定することで、多様化する顧客のニーズに合わせた商品を提供することができます。

 

B調理済み食品の提供

これまで、調理されてから店頭に並ぶまでに時間がかかっていた調理済み食品ですが、店舗内での調理が行われるようになり、作り立てのものが手に入るようになってきました。こうした作り立ての調理済み食品の市場は、毎年10%ずつ伸びています。ホールフーズ・マーケットでは、店内で寿司を握って提供しており、レストランと小売業の境目もあいまいになってきているとされています。

 

C戦略的な商品調達の実施

PB商品の調達方法については、安く仕入れることを重要視するのではなく、長期的な関係を築くことのできる仕入先と取引をすることが重要になってきます。長期的な取引を行うことで関係が強化され、利益率も向上すると考えられます。

 

D投資機会の増加

PB商品市場の成長は伸び悩んでいると言われていますが、大きな市場であることは間違いありません。5%の市場の成長率であっても、2020年には750億ドル以上の市場規模になります。小売企業がPB商品を充実させ、競争力を持つことは、投資家が投資先を選択する上でも大事な検討要素になります。

 

米国では価格を重視したPB商品は飽和状態になってきており、独自性を高めたPB商品が求められているようです。トレンドに合わせて変化するPB商品事情から、ますます目が離せません。

(配信日:2017.01.31)

関連情報
▲このページのトップに戻る