「ミレニアル世代」とその次の世代「ジェネレーションZ世代」(※注)に支持されているブランドのランキングが、ヴォーグ(VOGUE)やザ・ニューヨーカー(THE NEW YORKER)などの雑誌を世界22カ国で出版している、世界的出版社でありマルチメディア企業のコンデ・ナスト(Conde Nast)の公式ホームページにて発表されました。世界的な金融機関であるゴールドマンサックス(GOLDMAN SACHS)との共同調査を行った結果とのことです。
※「ミレニアル世代」およびその次の世代「ジェネレーションZ世代」についての定義は諸説ありますが、1981年〜1998年に生まれた世代を「ミレニアル」、1999年以降に生まれた世代を「ジェネレーションZ」とする考え方が一般的です。
以下がそのランキングです。
ミレニアル世代・ジェネレーションZ世代が最も好きなブランド | |||
順位 | ブランド名 | 業種/販売ブランド | 好感度 |
1 | ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret) | レディースファッション | 56.6% |
2 | セフォラ(Sephora) | コスメ | 38.0% |
3 | ナイキ(Nike) | スポーツ | 29.7% |
4 | コーチ(Coach) | 皮革製品 | 13.4% |
5 | ケイト・スペード(Kate Spade) | 皮革製品 | 13.3% |
6 | マイケル・コース(Michael Kors) | 皮革製品 | 12.7% |
7 | アルタ(Ulta) | コスメ | 12.7% |
8 | ルルレモン(Lululemon) | スポーツ | 11.8% |
9 | ディーエスダブリュ(DSW) | シューズ | 11.0% |
10 | ノードストローム(Nordstrom) | シューズ | 10.0% |
11 | メイシーズ(Macy's) | 皮革製品 | 9.3% |
12 | アンダー・アーマー(Under Armour) | スポーツ | 8.2% |
13 | アディダス(Adidas) | スポーツ | 7.6% |
14 | マック(Mac) | コスメ | 7.4% |
15 | スティーブ・マッデン(Steve Madden) | シューズ | 6.4% |
16 | アーバン・ディケイ(Urban Decay) | コスメ | 5.9% |
17 | ターゲット(Target) | スポーツ | 5.1% |
18 | フォーエバー21(Forever 21) | アパレル | 4.7% |
19 | ザッポス(Zappos.com) | シューズ | 4.4% |
20 | T.J.マックス(T.J.Maxx) | ハンドバッグ | 4.4% |
今回の調査では、13歳〜39歳の一般消費者2,345名の他に、コンデ・ナストの雑誌購読者1,100名と、イットガール(It Girl)と呼ばれる同社のモデル851名を対象に調査をしています。また、ランキングの対象ブランドは、ファッションブランド99社、コスメブランド78社および一般小売企業77社とのことです。
米国のミレニアル世代の人口は、それまで長年に渡り中心となってきたベビーブーマー世代(約7,500万人)を2年前に上回り、あらゆるマーケットにおける最大の消費者層となりました。 ミレニアル世代の現在の人口は約8,000万人で、全人口の約4分の1を占めています。
更にミレニアルの次の世代である「ジェネレーションZ」(約7,400万人)もベビーブーマー世代の人口に並ぼうとしています。
彼らは「デジタルジェネレーション」とも呼ばれている世代で、生活の中心にスマートフォンやタブレット端末があり、アパレル商品については、3分の1以上の人がオンラインで購入をしているということです。
男女で比較してみると、女性が35%、男性が42%となっており、女性よりも男性の方がオンラインでのアパレル商品の購入比率が高いことがわかります。これは、女性が男性に比べて、商品を実際に見て、試着してから購入したいという意向が強いということの表れだと考えられます。
同世代の中でも、第一線で活躍するモデルたちは、アパレルやハンドバッグ、シューズに関しては、伝統あるブランドを好み、コスメについては新しいブランドを好むという特徴があるとのことですが、多くの企業にとって、ミレニアル世代やジェネレーションZ世代をターゲットにしたブランディングの確立と商品展開、マーケティングが、生き残るための最大の鍵になるといわれています。
関連情報
関連記事①:企業情報「lululemon(ルルレモン)」
関連記事②:企業情報「Target(ターゲット)」
<お知らせ>
2017年度のアメリカ流通視察ツアーは、現在、参加者募集中です!
小売の最新注目スポットを、5日間で効率よく視察いただけるプランをご用意しております。
社内の少人数の研修や従業員表彰でのフィールドワークなど、様々な目的でご利用ください。
メルマガ登録された方には返信メールで「過去のメルマガ配信集」をお送りいたします!★メルマガ登録はこちら★
4/19NEW!!2024「NRF世界の小売企業トップ50」
3/22NEW!!アメリカ小売市場のシュリンクフレーション
12/26アメリカ最新コンビニ市場 2023