メイン&ヴァインについて
シアトル郊外のギグ・ハーバー地区に2016年2月オープン。2015年秋に買収したラウンディーズ(シカゴでマリアノス・フレッシュマーケットを展開)から都心部展開のノウハウを得て作ったとも言われており、ローカル、ナチュラルなビューティー&ヘルスケアに力を入れた店舗となっています。自社の強みがあるカテゴリーが強調され、Simple Truthで埋め尽くされた売り場など非常に効果的な見せ方がされています。
店舗が位置するギグ・ハーバー地区はシアトル中心部から南西約70km、車で約一時間程度のところにあります。
以前は同じクローガー系列のローカルチェーン「QFC」があったようです。
メイン&ヴァインの特徴は「ローカル食材の地産地消」と「キッチンでの調理デモ」です。
店内は自然志向のウッディ―で素朴な雰囲気。
天井も高く開放感い溢れており、店内が広く見渡せます。
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調理デモンストレーションが行われるキッチン。温かい料理がここで提供されます。
その他、サンドウィッチやスープ、寿司なども豊富。
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2階にイートインスペースもあります。
地域で採れた野菜を中心に品ぞろえ
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ワインも地元産のものを中心に多数。
特に目をひくのはベーカリーコーナー
一風変わった陳列と、すぐその横にスライサーも設置されていてお好みに切る事ができます。
まるでおもちゃのショーケースを見るように、わくわく感があふれるディスプレイです。
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シアトルやポートランド付近では、人々の間で自然派志向や「サステナブル(持続可能性)」という概念が強く根付いており、販売されている商品のオーガニック比率が高い(約6〜7割)だけではなく「再生可能」などの省資源を掲げるスーパーが非常に多く見られたのが印象的でした。
シアトル周辺地域には、メイン&ヴァインの他にクローガー系列の2つの企業が店舗を展開しています。
・フレッドマイヤー(Fred Meyer)
オレゴン州ポートランドで創業された企業。
メイン&ヴァインから車で5分もかからないところに店舗があります。
ワンストップショッピングを可能とするのがフレッドマイヤーの特徴と言われていますが、実際に足を運ぶとこちらは食品中心で、非食品の取扱いが少ない店舗のようでした。
メイン&ヴァインに比較してオーガニック比率は3〜4割という印象でした。
クローガー系列ですのでSimple Truthの取扱いは見られましたが、目立つところに並ぶのはNBが多かったです。
お手頃価格の庶民派スーパーという印象で、今回訪れた中で日本の標準的なスーパーに最も近い印象を受けました。
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・クオリティフードセンター(QFC)
過去フレッドマイヤーに吸収され、更に1999年フレッドマイヤーがクローガー傘下に入ったことにより同様にクローガー系列となりました。
今回訪れたのは、地元の人たちに特に強い支持を得ている店舗です。
名前の通り、食品の質と品揃えにこだわったスーパーで、フレッドマイヤーに比べると照明も少し落としており重厚感が感じられました。
入口の生花の陳列も凝っています。
クローガーのプライベートブランドの中でも、オーガニックラインや高級ラインなどの陳列が見受けられ、フレッドマイヤーは「親しみやすさ」を前面に出す一方、QFCは「品質」を前面に出しているようです。
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メイン&ヴァインは他の2店舗とは全く異なる「食へのこだわり」が強く感じられました。
食は単なる「味覚」だけのものではなく、調理する音や香り、魅力的な陳列、食材を活用したレシピの提案…と五感全てに訴求できるという意味での総合的な食体験を提案しているという印象でした。
このメイン&ヴァインという新コンセプト店は、食へのこだわりが強いシアトル周辺部で通用するかの実験段階にあるということですので、この店舗の成功すれば全米に展開される可能性もあるかもしれません。
クローガーによるメイン&ヴァインに加えホールフーズによる「365 by ホールフーズマーケット」の3号店が9月にOPENするなど、シアトル周辺地域は現在注目の視察先です。
9月初旬にシアトル視察の募集を開始いたします!ご興味のある方は、お気軽に資料をご請求ください!
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