2025年12月のトレンドピックアップ記事「アマゾンが30分以内の超速デリバリーの試験開始」にて、シアトルとフィラデルフィアの限定エリアで試験開始した30分以内超速デリバリーサービスAmazon Nowについてご紹介しました。
Amazon Nowは、生鮮食品、日用品、ベビー用品、ペット用品、市販薬、化粧品、小型家電など数千点の商品を、注文から30分以内に届けるサービスですが、その後アトランタ、ダラス・フォートワースでも広く利用可能となっていました。
先日さらに新たな拡大対象都市として、オースティン、ヒューストン、ミネアポリス、オーランド、フェニックス、デンバー、オクラホマシティでもサービスを開始することが発表されました。
2026年末までに数千万人規模の顧客へこのサービスを広げる計画ということで、多くの提供エリアで24時間利用可能となっており、単なる早い配送ではなく、日常の買い忘れや急な需要に対応する即時購買インフラを目指していることが分かります。
アマゾンはこの30分配送を実現するため、顧客の生活圏に近い小型フルフィルメント拠点を活用しています。従来の大型物流センターから長距離配送するのではなく、需要の高い商品を都市部近接拠点に配置し、ピッキングと配送距離を短縮する仕組みです。
これは、インスタカートやドアダッシュなどが得意としてきた即時配送領域に、アマゾンが自社物流網を武器に本格参入したことを意味します。
特に注目すべきは、生鮮食品がこのサービスの中心に含まれている点で、実店舗網でウォルマートなどに劣るアマゾンが本格的に食品小売の需要を取り込もうとする意図が見えてきます。