米宅配2大手が統合へ ドアダッシュ(DoorDash)がインスタカート(Instacart)を170億ドルで買収

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アメリカの宅配サービス大手のドアダッシュ(DoorDash)は2026年10月29日、食品宅配大手のインスタカート(Instacart)を約170億ドルで買収することで合意したと発表しました。

ドアダッシュは、飲食店の料理デリバリーを起点に成長し、近年は食品や日用品領域にも事業を拡大してきた企業です。

対するインスタカートは、食品スーパーの買い物代行大手として全米2,200超の小売ブランド(約10万店舗)と提携基盤を持ちます。くわえて、注文処理や自社ECを支えるリテールテクノロジー(ITソリューション)や、メーカー向け広告枠を運用するリテールメディア機能を小売各社に提供するなど、流通DXの黒子としても中核的な役割を担っています。

両社の規模を、直近の2026年7~9月期の決算で比較すると以下のとおりです。

DoorDashInstacart
売上高46億1,600万ドル10億9,500万ドル
注文件数9億9,300万件9,140万件

ドアダッシュは売上高で約4.2倍、注文件数で約10.9倍の規模です。ただし、ドアダッシュの数値は海外事業や外食配送を含むグループ全体の実績であり、食品デリバリーだけの比較ではありません。

今回の買収は、ドアダッシュの配送網と、インスタカートが蓄積してきた食品の買い物代行や小売向け技術を組み合わせるものです。両社は、こうした対応とデリバリーの効率を高め、地域の小売企業のネット販売を支える方針です。

統合後もインスタカートのブランドとアプリを維持し、小売企業が他の配送サービスと提携する自由も確保するとしています。利用者向けには、有料会員サービス「DashPass」と「Instacart+」について、会費1つで両方を利用できる仕組みを予定しているということです。食品スーパーにとっては、ネット販売の集客力や配送能力を高める選択肢が広がる可能性があります。

買収完了は2027年末から2028年前半を見込み、インスタカート株主の承認や競争当局の審査などが条件となり、それまでは両社が独立して事業を続けます。

米国の食品デリバリーを担う大手同士の統合が、配送サービスの競争や小売企業との提携条件にどのような変化をもたらすか、今後の注目点です。

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