会員制倉庫型店大手のコスコストコ(Costco Wholesale)が好調な業績を維持しています。直近の月次実績では世界売上高が前年同期比10.6%増となり、売上高は11四半期連続で前年同期を上回りました。
アメリカの小売業界メディアStore Brandsが報じたコストコの最新発表によると、2026年6月度(7月5日までの5週間)の全世界売上高は、前年同期比10.6%増の292億4,000万ドルでした。2026年度期初から44週間の累計売上高も2,504億3,000万ドルに達し、前年同期を10.1%上回っています。
6月度の既存店売上高は全社で8.8%増となり、地域別では主力市場のアメリカが10.6%増とけん引し、カナダは3.7%増、その他海外市場も4.7%増となりました。ガソリン価格と為替変動の影響を除いた実質的な既存店売上高も全社で7.0%増と堅調です。特にオンライン注文やアプリなどを含むデジタル関連売上は21.5%増となり、店舗販売だけでなくデジタル分野も成長をけん引しています。
コストコの好調は一時的なものではなく、過去の四半期業績を確認すると、2024年度第1四半期以降、11四半期連続で売上高が前年同期を上回っています。直近の2026年度第3四半期も売上高は11.6%増の691億5,400万ドル、純利益は15.2%増の21億9,200万ドルとなりました。
成長を支えているのは、低価格と大容量を特徴とする倉庫モデルに加え、会員基盤の拡大、継続的な新規出店、デジタル販売の強化です。
店舗数は2025年5月時点の905店舗から、2026年7月には933店舗まで増加しました。日本でも37店舗を展開しており、世界的な店舗網の拡大が売上高の上積みにつながっています。
物価高が続き、消費者の節約志向が強まるなか、大容量商品を割安に提供するコストコの価値が改めて評価されているようです。 会員制による安定収入を土台に、実店舗とデジタルの双方で客数と販売額を伸ばすコストコは、現在の小売市場において引き続き安定した成長力を維持する企業の一つといえそうです。