ワシントン州シアトルを拠点とする食品生協PCC Community Marketsは、2026年10月14日、同市マディソン・バレー地区に17店舗目となる新店を開業すると発表しました。
1953年に地元の15家族が設立したPCCは、現在12万5,000人超の組合員を擁する米国最大の食品生協に成長し、オーガニック食品や地元産品を重視した店舗を展開していますが、今回の新店舗は計画から開業まで約10年を要した計画で、地域の意見を取り入れながら開業手続きが進められてきました。約75人の従業員を配置し、既存店からも経験豊富なスタッフが加わる予定です。
◆PCC Community Markets Madison Valley (オープン予定地:2925 East Madison Street suite b, Seattle, WA 98112)
地元で栽培されたオーガニック農産物や、動物福祉などに配慮した肉・水産物、米国北西部の太平洋沿岸地域から調達する季節商品を展開する予定で、注目されるのは、店内調理を生かした惣菜で、デリでは、調理済みの食事、季節のサラダ、手づくりのサンドイッチ、温かいスープなど、持ち帰ってすぐ食べられる商品を日々提供するということです。店内でつくる寿司に加え、刷新したピザも導入し、地元の製粉会社Cairnspring Millsのオーガニック小麦粉と100%オリーブオイルを使用し、素材の品質を訴求します。
一方、日常の買いやすさにも配慮しており、PCCのプライベートブランドや、充実した量り売りコーナーを通じて、日常の基本食材を手ごろな価格で提供する方針です。
地域との関係づくりも、開業前から進めており、地元の事業者や商業団体、学校、住民と交流し、公園でのコンサートや小学校の資金調達イベントを支援します。さらに、住民や事業者とともに、店舗への安全な徒歩アクセスにつながる横断歩道の信号設置を働きかけています。開業後も、食品寄付などを通じて地域の支援団体と連携する計画です。
PCCは2025年7月、シアトル中心部に、惣菜や日常の必需品を絞り込んだ初の小型店舗PCC Corner Marketを開業しましたが、今回の新店では、幅広い食品をそろえる近隣型店舗に、調理の利便性、価格の選択肢、地域とのつながりを組み合わせます。