
イギリスの大手スーパーマーケットチェーンのセインズベリー(Sainsbury’s)が、2025年9月2日から、ロンドンSydenham店とバースOldfield Park店にて、Facewatch社が提供する最新の顔認証技術を試験導入したと発表しました。
これは英国内で年間47万件にも及ぶ万引きや従業員への暴力等の犯罪を未然に防ぐためのシステムで、Facewatch社の顔認証は、過去に暴力的、攻撃的、窃盗歴のある常習犯の顔を識別・警告するものです。この試験的導入は8週間続けられる予定で、その経過次第では全国の店舗への拡大も視野に入れているということです。
ちなみに、万引き、不正会計防止という点でいうと、フランスではVeesion社のジェスチャー分析技術を導入した店舗をフランプリ(Franprix)が試験運用しています。万引きの可能性のある行動・ジェスチャーを解析し、従業員に警告するというものです。
また、アメリカのウォルマート(Walmart)は全米の1,000店舗以上で、セルフレジのスキャン漏れをAIカメラで検知し、従業員の即時通報する仕組みを運用中です。
クローガー(Kroger)もEverseen社のAI技術を導入し、セルフレジのスキャン漏れ、不正パターン検出を進めているという情報もあります。