【ロサンゼルス】トレーダー・ジョーズ (Trader Joe’s)店舗リスト 立地・特徴を解説!

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流通視察の訪問先として著名な米国アメリカ・ロサンゼルス。流通視察の定番都市であるロサンゼルスは、多様な小売業態が集まる米国の注目市場です。その中でもTrader Joe’sは、独自の商品展開と地域密着型の店舗戦略で特に注目されています。本記事では、ロサンゼルスの全11店舗を紹介し、立地や特徴、業界視察に役立つポイントなど、海外小売に精通した流通視察ドットコムならではの視点で解説します。

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【ニューヨーク】トレーダー・ジョーズ (Trader Joe’s)店舗リスト

トレーダー・ジョーズ(TRADER JOE’S)とは?

Trader Joe’s(トレーダー・ジョーズ)は、アメリカ発のリミテッドアソートメント型スーパーマーケット(*1)です。1967年にアメリカ合衆国 カリフォルニア州で創業され、現在では全米に約530店舗を展開しています。

プライベートブランド(PB:独自ブランドの商品)を中心に展開しており、品質と価格のバランスの良さで幅広い層に支持されています。店舗は観光地や住宅街、大学近くなど地域ごとの特性に合わせて出店され、各店舗ごとに商品やサービスも工夫されています。また、店内のデザインや従業員の接客など、買い物そのものが楽しめる体験型の小売としても知られています。

日本人観光客の間では、”トレジョ”の愛称で親しまれており、このトレーダー・ジョーズのエコバッグがデザインや実用性などの観点で非常に有名となっており、観光途中で訪れる人も少なく有りません。小売・流通視点でも、アメリカを代表とするスーパーマーケットチェーンのため、視察や研修で訪れることが多いブランドとなっています。

(*1)リミテッドアソートメント型スーパーマーケットとは、取り扱う商品の種類(品揃え)を700~1,250品目程度に厳選・限定し、徹底して基本的で必要なアイテムだけを提供するスーパーマーケット形態のこと。

トレーダー・ジョーズ:公式HP

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流通視察ドットコムでは、アメリカの最新小売・流通トレンドをリアルに学べる視察ツアーを定期的に開催しています。 そこで今回は、トレーダー・ジョーズが支持される理由を整理しつつ、視察で押さえるべき観察ポイントを具体的に解説します。 ◆過去募集したツアーの一例はこちら【26年2月出発】アメリカ流通事情視察(ロサンゼルス) 【26年2月出発】アメリカ流通事情視察(ダラス) トレーダー・ジョーズ(TRADER JOE’S)とは? Trader Joe’s(トレーダー・ジョーズ)は、アメリカ発のリミテッドアソートメント型スーパーマーケットです。1967年にアメリカ合衆国 カリフォルニア州で創業され、現在では全米に608店舗(2025年11月11日現在)を展開しています。 最大の特徴は、プライベートブランド(PB:独自ブランドの商品)を中心に展開していることです。品質と価格のバランスの良さで幅広い層に支持されています。 各店舗では商品の仕入れやオペレーションが標準化されており、店内デザインや従業員の接客も含めて、買い物そのものが楽しめる体験型の小売として知られています。 日本人観光客の間では、”トレジョ”の愛称で親しまれており、トレーダー・ジョーズのエコバッグがデザインや実用性の両面で高い人気を誇ります。観光途中でわざわざ立ち寄る人も少なくありません。 ビジネスモデルのポイント 自社PB(プライベートブランド)中心の「絞り込み戦略」 トレーダー・ジョーズの売場は、多くのカテゴリでナショナルブランドではなくTRADER JOE’Sブランドで統一されています。 カテゴリーごとにPBへ集約することで、仕入・物流コストの削減、価格競争力の向上、ブランド世界観の統一を実現しています。 また、オーガニック、ベジタリアン、輸入食材、ユニークな冷凍食品などもPBで積極展開しており、ラインナップで独自性を打ち出しています。限定フレーバーやエコバッグのデザインなど、購買体験の楽しさ・話題性をつくるのが上手いチェーンと言えます。 SKUを絞り込んだ効率的な品揃え 一般的なスーパーマーケットが数万SKU(※Stock Keeping Unit:在庫管理上の商品単位)を扱うのに対し、トレーダー・ジョーズは約2,000〜3,000SKU程度まで絞り込んだ「リミテッドアソートメント」が特徴です。 リミテッドアソートメントとは、取り扱う商品の種類(品揃え)を通常700~1,250SKU(アイテム数)程度に厳選・限定し、徹底して基本的で必要なアイテムだけを提供するSM形態のことをいいます。 メリットとしては以下の点が挙げられ、ディスカウント業態と専門店の“いいとこ取り”をしているモデルと言えます。 商品を絞り込むことで、棚割りがシンプルになり在庫管理・オペレーションを効率化 仕入れ数量を増やせるため仕入れコストを抑えつつ品質を確保 お客様にとっても「選択肢が多すぎない」ため、買い物時間の短縮と決定のしやすさにつながる 店舗体験で「ファン」を生み出す仕掛け トレーダー・ジョーズの特徴として、”実店舗のみで勝負”していることが挙げられます。フレンドリーなスタッフ対応、店内のポップ・試食・季節商品の入れ替えを体験価値として強化しています。その結果、価格と楽しさの両立し人気を維持しています。 世界観をつくる売場演出・POP 店内に入ると、手書き風のカラフルなPOP や、季節のイベントを取り入れたディスプレイが目を引きます。トレーダー・ジョーズの見どころの1つです。各店舗には「サインアーティスト」と呼ばれるスタッフが1~2名在籍し、地域ごとのモチーフやユーモアを盛り込んだ装飾がなされていることが多いです。視察時には、POPにどんな情報を載せているか・価格訴求とストーリー訴求のバランス・アイテムの見せ方・陳列高さ・色の使い方などをチェックすると、売場演出と購買心理のつなぎ方が具体的に見えてくるかと思います。 また、大規模スーパーと異なり、比較的コンパクトな売場でSKUを抑え、季節・限定商品を素早く入れ替える“トレーダー・ジョーズらしい”ラインナップで独自性を打ち出しています。限定フレーバー、エコバッグのデザインなど、購買体験の楽しさ・話題性を作るのが上手く、観光客のお土産需要を取り込むところも独特です。 試食・コミュニケーションで体験価値を強化 一部店舗では、サンプル配布や試食(テイスティング) を積極的に実施しています。スタッフはフレンドリーに商品説明を行い、「おすすめの食べ方」「アレンジレシピ」なども会話の中で提案します。単なる価格比較ではなく、体験価値で選ばれる店づくりをしている点が特徴です。 ローカル密着型チェーンとしての強さ トレーダー・ジョーズは、「近隣住民の日常使い」をターゲットとした近隣型スーパーです。駐車場の利便性や店舗サイズなど、日常の買物に適した立地を重視しながら、地域限定商品やローカル色の強い商品構成も取り入れています。 出店地域を慎重に選定(所得水準や商圏特性など)して強い常連客基盤を構築し、 トレーダー・ジョーズが地域コミュニティに深く根差すことが、顧客に店舗体験一貫性を持たせブランドへの忠誠度を支えています。 アメリカの顧客満足度調査(ACSI:American Customer Satisfaction Index)でも、スーパーマーケット(SM)部門でパブリクス(Publix)と並び、1位を獲得しており、「ローカルコミュニティに根ざしたPB主体のチェーン」として強いブランドロイヤルティを築いていることがわかります。 ロサンゼルス視察ツアーでのチェックポイント ロサンゼルス流通視察ツアーでは、トレーダー・ジョーズを視察する際に、ぜひ下記の観点を意識していただくと学びが深まります。 PB比率・SKU数と棚割り構成 価格レンジと競合(ナショナルブランド)とのポジショニング 冷凍食品・デリ・スナックなど重点カテゴリーの強化施策 手書きPOP・店内装飾によるブランド世界観の表現 スタッフの接客スタイルとコミュニケーションの取り方 近隣住民向けの日常使い店舗としての立地・店舗サイズ 同じPB戦略でも、日本のGMSや食品スーパーとは設計思想が大きく異なります。「なぜこのSKU数なのか」「なぜナショナルブランドを置かないのか」といった視点から、ビジネスモデル全体をぜひ現地で体感してください。 まとめ トレーダー・ジョーズは、PB商品に集中したリミテッドアソートメント・世界観のある店舗体験・売場演出・ローカル密着のビジネスモデルによって、高い顧客満足と根強いファンを獲得しているチェーンです。巨大な在庫やEC戦争に参入せず、来店時の満足とコミュニティの支持を最大化する戦略も特徴です。 当社で実施しているロサンゼルス視察ツアーでは、こうした仕組みを実店舗で体感しながら、自社のPB戦略・店舗開発にどう応用できるかを考える絶好の機会を提供しております。ぜひ現地でトレーダー・ジョーズの強さをじっくり観察してみてください。最新のツアー情報はメールマガジンにてお知らせしておりますので、この機会にぜひご登録をお待ちしております。 ◆小売に関する最新情報からツアー情報まで!流通視察ドットコムのメルマガ登録はこちらから!流通視察ドットコムメルマガ登録 関連記事のご紹介 各エリアのトレーダージョーズ店舗リスト 米国内各エリアのトレーダー・ジョーズの店舗と特筆すべき店舗をご紹介しております。ぜひ併せてご覧ください。 【ロサンゼルス】トレーダー・ジョーズ (Trader Joe’s)店舗リスト 立地・特徴を解説!【ニューヨーク】トレーダー・ジョーズ (Trader Joe’s)店舗リスト 立地・客層等特徴を解説! 流通視察ドットコムの海外視察・研修のご案内 流通視察ドットコムを運営するイオンコンパスでは、流通コーディネーターとともに現地のショッピングセンターやスーパーマーケットを視察するプログラムをはじめ、海外研修の企画・運営に50年以上の豊富な実績がございます。 効率よく、見どころをおさえた視察先を厳選し、1名からお申し込み可能な『流通・小売業向け視察ツアー』や、自社のみでの視察・海外研修向けの『オーダーメイドツアー』のお取り扱いをしております。詳しくは以下ページをぜひ御覧ください。 流通視察ドットコムの海外視察・研修のご案内

ロサンゼルスのトレーダー・ジョーズ店舗リスト

ロサンゼルスにはTrader Joe’sの店舗が市内に11店舗あります。観光客向けのハリウッド周辺から学生街のWestwood、住宅地に密着したWest LAまで、店舗ごとに立地や顧客層に特徴があります。以下は店舗の一覧と主な特徴をまとめたものです。

店名(エリア) 住所 特徴・注目ポイント
Hollywood (206) 1600 N Vine St, LA 90028 ハリウッド観光の中心地。Walk of Fameに近く、観光客や地元住民の利用が多い。
3rd & Fairfax (240) 175 S Fairfax Ave, LA 90036 The Groveやファーマーズマーケット徒歩圏内。買い物・観光の両方に便利。
La Brea (31) 263 S La Brea Ave, LA 90036 メルローズやミッドシティに近い。おしゃれなエリアで若年層が多い。
Burton Way (237) 8500 Burton Way, LA 90048 ビバリーヒルズ近くの高級住宅街向け店舗。上品な内装と品揃えが特徴。
Olympic Blvd (215) 11755 Olympic Blvd, LA 90064 UCLAやビバリーヒルズ周辺。学生・家族層の利用が多い。
Westwood (234) 1000 Glendon Ave, LA 90024 UCLA付近の学生向け店舗。交通アクセスが良く、混雑時はピークタイムに注意。
Silver Lake (17) 2738 Hyperion Ave, LA 90027 カルチャーとカフェシーンの中心地。駐車場が狭いので注意。
Sunset Blvd (192) 8000 W Sunset Blvd, LA 90046 Sunset Stripエリア。観光・ナイトライフと合わせて利用される。
West LA – Sepulveda (119) 3456 S Sepulveda Blvd, LA 90034 ビーチ方面へのアクセス良好。住宅街中心で落ち着いた雰囲気。
USC Village (250) 3131 S Hoover St, LA 90089 USCキャンパス近く。学生や若年層の利用が多く、平日も賑わう。
West LA (7) 10850 National Blvd, LA 90064 市南西部の住宅地向け店舗。駐車場が比較的広く、家族連れに便利。

小売・流通視点で注目のTrader Joe’s店舗

11店舗の中でも流通・小売視点で注目の店舗は以下の通りです。

Hollywood店(1600 N Vine St)

世界的に有名な映画産業の中心地として知られるハリウッドの中心地に位置する店舗です。観光客や地元住民にとって便利な立地となっており、店内は広々、品揃えも豊富で、特にオリジナル商品の取り扱いが充実しています。観光の合間に立ち寄るのにも最適なスポットです。

3rd & Fairfax店(175 S Fairfax Ave)

The Groveやファーマーズマーケットから徒歩圏内にあり、観光客だけでなく地元の富裕層やファミリー層も多く訪れます。店内は広く、商品の陳列や導線が非常に整理されており、効率的な店舗運営や顧客体験設計を学ぶのに最適です。また、フレッシュフルーツやベーカリー、冷凍食品の品揃えが豊富で、商品ミックス戦略の実例としても非常に参考になります。観光の視点・小売視察の視点どちらでもおすすめ出来る店舗です。

Silver Lake店(2738 Hyperion Ave)

クリエイティブ層や地元住民が中心のエリアにある店舗で、他店とは異なるユニークな商品展開やディスプレイが特徴です。訪れるだけで新しい発見がある、そんな魅力的な店舗です。少量多品種の商品構成や季節限定商品の導入など、地域特性に合わせたマーケティング戦略を視察できる店舗となっています。

USC Village店(3131 S Hoover St)

南カリフォルニア大学(University of Southern California:USC)のキャンパス内にある店舗です。学生や教職員にとって非常に便利な立地となっています。学生向けのヘルシーなスナックや簡単に調理できる食品が豊富で、忙しい学生生活をサポートしています。

West Hollywood店(8500 Burton Way)

ビバリーヒルズ近くの高級住宅街に位置する店舗です。上品な内装と品揃えが印象的な店舗となっています。特にオーガニック商品やグルメ食品の取り扱いが充実しています。

まとめ

ここまでロサンゼルスのTrader Joe’s各店舗をご紹介しましたが、立地や顧客層に応じた品揃えや陳列、店内演出の工夫がそれぞれの店舗で特徴があることがお分かりいただけたかと思います。導線設計やSKU管理など、流通・小売の実務に直結するポイントも多いかと思います。ぜひトレーダー・ジョーズを訪れてみてはいかがでしょうか。

また、Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)Target(ターゲット)といった他大手チェーンもロサンゼルスには多く出店しています。さまざまなブランドを横断し訪れるとより多くの情報を得ることが出来ますのでおすすめです。

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流通視察の定番都市、米国ロサンゼルス(LA)。ロサンゼルスのスーパーマーケットは、同じ「スーパーマーケット(SM)」でも価格帯と設計思想の振れ幅が大きく、短時間の視察でも学びを取りやすい市場です。 今回は、ロサンゼルス市内〜近郊で展開されている主要チェーンを価格帯別に整理し、各ブランドの特徴と、現場での見どころ(視察ポイント)をご紹介します。 ※店舗数・サービスは常に変動しています。最新情報は各公式ホームページ等をご参照下さい。 ロサンゼルスのスーパーマーケット市場の特徴 ロサンゼルスのスーパーマーケットは、同じ「スーパー」でも価格帯と売場の主役がはっきり分かれ、“違い”を拾いやすい市場です。特に、プレミアム領域の作り込みと、量販・エスニックの生活インフラとしての厚みが共存しています。 プレミアムは、商品そのものに加えて即食・ドリンク・情報量で高単価を成立させる 中食(外で買った惣菜・弁当・調理済み食品を「家などで食べる」食形態)が強く、売場面積・温冷構成・回転に思想が出る 同一チェーンでも立地で顔つきが変わりやすく、商圏前提で見ると理解が早い 以上を踏まえると、各スーパーの売場が「どの需要を取りにいっているのか(価格帯/中食/PB/オペ)」を整理しながら見やすくなります。 ロサンゼルス主要スーパー一覧(価格帯別) ロサンゼルス(LA)のスーパーマーケットは、チェーン数が多いだけでなく、価格帯によって店の役割がかなり変わります。高価格帯は情報量や即食(デリカテッセン(デリ)・ドリンク)で価値を作り、標準的なスーパーマーケットは生活の受け皿として棚割と販促で回し、ディスカウントは運用の割り切りで価格を成立させる――という具合に、設計思想が売場に出やすいのが特徴です。 また、同じチェーンでも都市型・郊外型で面積や部門配分が変わることがあります。ここではまず「チェーンとしての傾向」を整理し、店舗を見る際は商圏と店のサイズを前提に読み解くと、理解がぶれにくくなります。 プレミアム(超高級〜高級) この価格帯は、単に良い商品があるだけでなく、売り方そのもので高単価を成立させています。情報量、導線、即食の主役化など、売場の設計思想が最も濃く出る領域です。 Erewhon(エレウォン) Erewhonは、ロサンゼルスの高価格帯で名前が挙がりやすいチェーンです。オーガニックや健康訴求を前提にしつつ、店内では選び方そのものを提案する設計になりやすい点が特徴です。 食材の補充だけでなく、即食(すぐに食べられる食品・食事)や飲料が店の中心になりやすく、買い物の目的が「買って帰る」だけで完結しない形になります。主役カテゴリの置き方がはっきりしていて、そこから関連カテゴリへ自然に広がる作りが出やすいタイプです。 価格帯の納得は、商品の見せ方と情報量で積み上げる方向になりやすいです。「何が主役で、どこから何につながる店か」を整理すると、このチェーンの特徴が理解しやすくなるかと思います。 公式HP https://ship.erewhon.com/ Gelson’s(ゲルソンズ) Gelson’sは南カリフォルニアで展開する高級スーパーマーケットで、日常利用の延長線上に上質を置くタイプのチェーンです。デリやミールトゥゴー(テイクアウト向けの食事)、対面部門など、日常の買い物の中で使われる部門が厚くなりやすいのが特徴です。 高価格帯の中でも、特定カテゴリを強く打ち出すというより、普段の買い物が無理なく成立するような部門構成とサービスが特徴です。ミールトゥゴーの品揃えと価格レンジ、対面の扱い方に、その考え方が表れやすい傾向です。 見た目の派手さというより「どの部門を厚くして、どう便利にするか」の積み重ねで店の性格が決まります。高級帯を普段使いとして成立させる作り方を整理するのに向いたチェーンです。 公式HP https://www.gelsons.com/ Bristol Farms(ブリストルファームズ) Bristol Farmsは南カリフォルニア中心のプレミアムスーパーマーケットで、グルメ提案を軸に説明しやすいチェーンです。生鮮・デリ・ベーカリーなどで主役部門を作り、そこから関連提案で買い上げを積む構造が特徴的です。 品揃えを増やすというより、「何を見せ場にして、どこで立ち止まらせるか」という提案の出し方で印象を作るタイプです。季節商品やセット提案が出やすい売場が目立ち、店の雰囲気もこれらから決まりやすい印象です。 高価格帯の中でも、即食・飲料を前面に出す店とは、強い部門の置き方が異なります。生鮮・デリ・ベーカリーを中心に、関連商品を組み合わせて買わせる作りが特徴です。 公式HP https://www.bristolfarms.com/ アッパーミドル(ナチュラル・オーガニック) 健康訴求を“日常の買い物”に落とし込む領域です。棚割・表示・ゾーニングなど、整理の仕方(迷いを減らす設計)が表に出やすく、中食も相対的に厚くなります。 Whole Foods Market(ホールフーズ) Whole Foods Marketは、ナチュラル・オーガニック系の大型スーパーマーケットとして知られています。オーガニックや食のこだわりに関する商品が店内の複数カテゴリに広く入り、売場は棚割や表示で整理されることが多いです。 特徴として分かりやすいのが中食(デリ/ホットフード/すぐ食べられる商品)の充実です。惣菜はついでではなく、日常の食事として選べる選択肢として扱われやすく、売場でも一定の面積が確保されがちです。店舗が大きいほど、即食から生鮮、冷凍へと用途別に売場がつながる構成になりやすくなります。 全体としては、健康志向の商品を揃えながら、忙しい生活に合わせた簡便さも同時に用意するタイプです。デリ、サラダ、ベーカリー、日配、冷凍といった主要カテゴリがどう配置されているかを見ると、店の狙いが把握しやすくなります。 公式HP https://www.wholefoodsmarket.com/ Sprouts Farmers Market(スプラウツ) Sprouts Farmers Marketは、ナチュラル・健康志向の商品を比較的手に取りやすい価格帯で揃えるスーパーマーケットとして知られています。店内は青果の存在感が大きく、入口付近からボリューム感のある青果売場が配置されることが多いです。 売場の流れは、青果を起点にして、ナッツや健康系スナック、サプリ・健康食品などの周辺カテゴリへ広がりやすい構成になります。オーガニックや健康訴求を前面に出しながらも、店全体を重装備にするというより、強いカテゴリを中心に組み立てる傾向があります。 全体としては、「青果を軸にしたナチュラル系の店舗」という分かりやすさが特徴です。青果と周辺カテゴリのつながり方(近接配置や提案の出し方)に、そのチェーンらしさが表れやすくなります。 公式HP https://www.sprouts.com/ ミドル(生活インフラ・標準SM) 生活圏の受け皿となる領域で、棚割・販促・オペの標準解が見えます。同一チェーンでも立地で店の顔つきが変わりやすいため、商圏前提で読み解くと理解が進みます。 Trader Joe’s(トレーダー・ジョーズ) Trader Joe’sは、プライベートブランド(PB)を中心に店の個性を作るスーパーマーケットです。一般的な大型店のように何でも揃える発想ではなく、取り扱いカテゴリや商品数を絞り、その分「ここに来る理由」が分かりやすい店づくりになっています。 売場で目立ちやすいのは、冷凍食品、スナック、調味料など、日常使いの中で買い足しが発生しやすいカテゴリです。定番を軸にしながら、新商品や季節商品を織り交ぜて並べることで、同じ店でも「今日は何があるか」を作りやすい構造になっています。店内の導線も比較的短く、買い回りが短時間で完結しやすい点も特徴です。 結果、店の価値は「品揃えの網羅性」ではなく、「選びやすさ」と「更新感」に置かれます。どのカテゴリで厚みを出しているか、定番と新商品をどう並べているかを見ると、トレーダー・ジョーズらしさが掴みやすくなります。 公式HP https://www.traderjoes.com/home.html Ralphs(ラルフス) Ralphsはロサンゼルス周辺で広く見かける標準的なスーパーマーケットで、日常の買い物を支える存在として位置づけられます。生鮮、日配、冷凍、加工食品、日用品まで、生活必需を一通り揃える構成が特徴です。 店舗によって面積や部門配分は変わり、生鮮のボリュームが大きい店もあれば、都市型のようにコンパクトで即食や日配の比重が高くなる店もあります。立地や周辺環境に合わせて、売場の厚みを置くカテゴリが変わるため、同じチェーンでも店ごとの印象が分かれやすいです。 全体としては、派手な個性を前面に出すというより、普段の買い物が途切れないように「必要なものを揃える」方向の店づくりになります。価格訴求や販促の出し方を含め、生活インフラ型の標準店の作りが見えやすいチェーンです。 公式HP https://www.ralphs.com/ Vons(ボンズ) Vonsはロサンゼルス周辺で広く展開する標準的なスーパーマーケットの一つです。食品の基本を一通り揃えたうえで、特売や会員向けの値引きなどを使いながら回転を作る店づくりになりやすいのが特徴です。 また、店舗によっては受け取りや宅配など、買い物の方法を増やす仕組みが入りやすく、店内の導線や入口周りにそのための設備や案内が用意されます。売場では、特売で目を引く面と、定番を厚く支える面が併存し、その置き分けで店のリズムが作られます。 全体としては、生活インフラ型の標準店でありながら、「売り方(販促)」と「買い方(サービス)」を組み合わせて使われる店です。価格訴求の出し方と、サービス導線の作り方に、Vonsらしさが表れやすくなります。 公式HP https://www.vons.com/ Pavilions(パビリオンズ) Pavilionsは標準的なスーパーマーケットの骨格を持ちながら、店舗によって強く見せるカテゴリを作りやすいチェーンです。日常品を一通り揃える土台は残しつつ、店の印象を決める売場を重点的に厚くする作りになりやすいです。 重点になりやすいのは、デリ、ワイン、オーガニックなどです。これらのカテゴリがどの位置にあり、どの程度の面積や品揃えを持っているかで、店のキャラクターが決まりやすくなります。一方で、標準店としての棚も同じ店内にあるため、「上位寄りの売場」と「標準の売場」が並びやすいのも特徴です。 全体としては、生活インフラ型の店づくりを土台にしながら、重点カテゴリで差別化を作るタイプです。どのカテゴリに厚みを置いているかを見ると、店舗ごとの狙いが把握しやすくなります。 公式HP https://www.pavilions.com/ ミドル(エスニック:韓国・日系) 惣菜・精肉・調味料・冷凍がセットで組まれやすく、関連購買の作り方が見えます。「主役売場」と「周辺カテゴリの支え」を意識して読むと整理が進みます。 H Mart(エイチマート) H Martは韓国系のエスニックスーパーマーケットとして知られ、アジア食材の品揃えが厚いのが特徴です。乾物・調味料・麺・冷凍といったカテゴリが充実し、家庭での調理を前提にした食材がまとまって揃います。 加えて、惣菜や即食の売場が目立ちやすく、食材の調達と「そのまま食べる」選択肢が同じ店内で並びます。精肉は用途別・味付けなど調理提案に近い形で並ぶことが多く、惣菜や調味料へ自然に買い回りが広がる構成になりやすいです。 店の性格は、精肉・惣菜・調味・冷凍が近い距離でつながる点に出ます。主役になりやすい売場と、周辺カテゴリの組み合わせで買い物の流れが作られるタイプです。 公式HP(日本語対応) https://www.hmart.jp/ Mitsuwa Marketplace(ミツワ) Mitsuwaは日系食材を中心に扱うスーパーマーケットとして知られ、日本の定番カテゴリ(米、調味料、乾物、冷凍、惣菜など)がまとまりやすいのが特徴です。日本の食材をまとめて揃えたい需要に応える構成になっています。 店舗によっては飲食や物販のテナントが入り、買い物が「食材の調達」だけでなく、食事やついで買いまで含む形になりやすい点も分かりやすいところです。食品売場とテナントが近い距離で共存し、滞在の仕方が広がります。 そのため、同じ日系でも「売場だけで完結する店」より、場としての使われ方が多様になりやすいチェーンです。食品と飲食の近さが、店の印象を決める要素になりやすくなります。 公式HP https://mitsuwa.com/ Marukai(マルカイ) Marukaiは日系の普段使い寄りとして理解しやすく、調味料、乾物、麺類、冷凍など、日々の買い足しで使われる定番カテゴリが中心になりやすいのが特徴です。必要なものにアクセスしやすい棚構成になっている店が多いです。 惣菜の比重や、どのカテゴリを厚く取るかは店舗によって差が出ますが、全体としては日常用途の延長で使われる売場になりやすいです。定番食材の揃え方に店の性格が出ます。 前述のMitsuwaと比べると、テナントを含めた場づくりというより、日々の食材調達の実需に寄りやすいチェーンです。どのカテゴリが厚く、どこが標準かを見ると、店舗ごとの違いも把握しやすくなります。 公式HP http://marukai.com/ バリュー(ディスカウント/ノーフリル/まとめ買い) 価格を取りにいく領域は、装飾より運用が主役です。箱陳・簡易什器・省力オペなど、「どこを簡素化して価格を作るか」が明確に出ます。 Food 4 Less(フード・フォー・レス) Food 4 Lessは、ディスカウント型のスーパーマーケットとしてロサンゼルス周辺でも店舗が多いチェーンです。必要な商品を幅広く揃えつつ、価格訴求を前面に出しやすい構成になっています。 売場は、装飾や演出よりも効率を優先した作りになりやすく、箱陳や簡易什器など、補充や運用が軽くなる陳列が目立ちます。標準的なスーパーマーケットと比べると、同じ日常品でも見せ方より回し方に寄ることで価格の出し方が変わります。 カテゴリごとに力の入れ方が分かれやすく、強く値頃感を出す売場と、標準の売場が併存します。どのカテゴリで価格を前に出しているかを見ると、店の性格がつかみやすくなります。 公式HP https://shop.food4less.com/ Smart & Final(スマート&ファイナル) Smart & Finalは、家庭向けの買い物と事業用途の買い出しの両方に対応しやすい業態です。日常の食料品に加えて、ケース販売や大容量品が入りやすく、まとめて買う用途が店の前提になりやすいのが特徴です。 店内では、水物や紙製品など重い商材が目立ちやすく、入口からまとめ買いに寄せた棚構成が目立ちます。一般的なスーパーマーケットより容量が大きい商品が多く、倉庫型ほどの規模ではない一方で、買い方はまとめ買い寄りになります。 結果、標準的なスーパーマーケットと倉庫型の中間のような使われ方になりやすいチェーンです。日常品と大容量品が同じ店内でどう並んでいるかが、この業態の分かりやすい特徴になります。 公式HP https://www.smartandfinal.com/ Grocery Outlet(グロサリーアウトレット) Grocery Outletは、一般的なスーパーマーケットのように定番品を厚く揃えるというより、仕入れのタイミングに応じた商品が店頭に並びやすいディスカウントです。値頃感を前面に出しやすく、「その時に安いものがある」ことが来店理由になりやすいタイプです。 そのため、品揃えが固定化しにくく、同じカテゴリでも並ぶ商品が入れ替わりやすいのが特徴です。買い方もいつもの定番を補充するというより、見つけたものを買うに寄りやすくなります。 売場ではお得感の訴求が強く、価格を前に出す見せ方になりがちです。定番中心の店と比べると、商品の入れ替わりを前提にした買い物体験になりやすい点がこの業態の性格です。 公式HP http://groceryoutlet.com/ 倉庫型(会員制・業務向け) 倉庫型は「SKUを絞る」「塊で売る」「回転で稼ぐ」という全体最適が見どころです。売場だけでなく、レジ・動線・駐車場まで含めた設計意図が表に出ます。 Costco(コストコ) Costcoは会員制の倉庫型業態で、商品数を絞り、大容量・ケース単位の購買を前提に成り立つモデルです。一般的なスーパーマーケットのように細かい選択肢を増やすより、厳選したSKUを大きく売る形が基本になります。 買い方は日々の少量購入より、一定期間分のまとめ買いに寄りやすく、同じカテゴリでもサイズが大きい商品が中心になります。食品と日用品が同じ導線で並びやすく、日常の必需品を一度に揃えることが店の使われ方として組み込まれています。 売場はパレット陳列や広い通路など、補充と回転を前提にした作りになりやすく、レジを含めて省力で処理できる構造が特徴になります。商品数を絞る代わりに、容量・回転・運用で価格と利便性を成立させるタイプです。 公式HP(US) https://www.costco.com/ Costco Business Center(コストコ ビジネスセンター) Costco Business Centerは事業用途を意識したフォーマットで、通常のCostcoと比べて商品構成が大きく変わります。同じカテゴリでもケース構成や容量が業務寄りになりやすく、使う場面が家庭とは異なる商品が中心になります。 飲食店や小売店などの需要に寄るため、食品は業務で使いやすい規格の比重が上がり、消耗品やケース商品が厚くなりやすいです。家庭向けの「食卓の延長」というより、事業で「回すための買い出し」に向いた構成になります。 通常店と併せて見ると、同じ倉庫型でも「家庭向けのまとめ買い」と「業務向けのまとめ買い」で、カテゴリの置き方と容量の取り方が変わることが分かります。用途の違いが、そのまま売場の違いとして表れやすいフォーマットです。 マス・マーチャンダイザー(総合ディスカウント) 食品だけでなく、日用品・衣料・家電などを同一店舗で扱い、ワンストップで買わせる前提の業態です。食品SMとは売場の主語が異なるため、別枠で整理しておくと混線しにくくなります。 Walmart(ウォルマート) Walmartは食品に加えて、日用品・衣料・家電などを同一店舗で扱う総合ディスカウントです。食品スーパーマーケットのように食品カテゴリの専門性を深めるというより、生活必需をまとめて揃えることを前提に店が組まれます。 店舗フォーマットは食品売場の比重が大きいWalmart Supercenterが中心で、立地条件に応じて別のフォーマットも組み合わされます。食品と日用品が同じ買い物の中でつながりやすく、日常の買い足しとまとめ買いが同居しやすい棚構成になります。 近年は新店・転換・改装の計画と合わせて、次世代型店舗(Store of the Future)として店内のデジタル化や受け取り・配送の強化が語られることが増えています。デジタル棚札の導入、受け取り導線の整備、店舗レイアウトの刷新など、「商品」だけでなく「買い物の手順」を更新する方向性が見えます。 公式HP https://www.walmart.com/ まとめ ロサンゼルスのスーパーマーケットは、価格帯・業態の振れ幅が大きく、売場の主役(中食、PB、生鮮、オペレーション)がチェーンごとに分かれやすい市場です。今回はその全体像を、価格帯別に整理しました。 視察の段取りとしては、まず生活インフラ型(標準SM)で「基準線」を作り、次にプレミアム/ナチュラルで高単価の成立要因(情報量・即食・提案)を確認し、エスニックで部門連動(精肉・惣菜・調味・冷凍)を押さえると、短い滞在でも論点がぶれにくくなります。余力があれば、バリュー(ディスカウント)や倉庫型で、省力オペやSKU設計の考え方まで確認しておくと整理が締まります。 なお、同一チェーンでも都市型/郊外型で売場配分が変わるため、最終的には訪問店舗の商圏と店舗規模を前提に読み解くのがポイントです。各社のストアロケーターで対象店舗を絞り込んだうえで、テーマ(中食/PB/生鮮/オペ)に合わせて回り方を組み立てると、学びを回収しやすくなります。 流通視察ドットコムの海外視察・研修のご案内 流通視察ドットコムでは、流通コーディネーターとともに現地のショッピングセンターやスーパーマーケットを視察するプログラムをはじめ、海外研修の企画・運営をサポートしています。 効率よく、見どころをおさえた視察先を厳選し、1名からお申し込み可能な視察ツアーや、自社のみでの視察・海外研修向けのオーダーメイドプランも取り扱っております。詳しくは「海外視察・研修のご案内」ページをご覧ください。

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