世界最大のビジネス誌フォーチュン(Fortune)誌恒例の企業ランキングのうち、「世界で最も称賛される企業(World’s Most Admired Companies)」部門の最新(2019年)調査結果が発表されました。
ランキングは以下の通りです。
順位 |
企業名 |
業種 |
2018年順位 |
1 |
Apple(アップル) |
コンピューター |
1 |
2 |
Amazon(アマゾン) |
インターネットサービス、小売り |
2 |
3 |
Berkshire Hathaway(バークシャー・ハサウェイ) |
保険 |
4 |
4 |
Walt Disney(ウォルト・ディズニー) |
エンターテインメント |
6 |
5 |
Starbucks(スターバックス) |
フードサービス |
5 |
6 |
Microsoft(マイクロソフト) |
コンピューターソフトウェア |
7 |
7 |
Alphabet(=Google) (グーグル) |
インターネットサービス、小売り |
3 |
8 |
Netflix (ネットフリックス) |
エンターテインメント |
11 |
9 |
JP Morgan Chase(JPモルガン・チェイス) |
金融 |
10 |
10 |
Fedex (フェデックス) |
貨物輸送 |
9 |
※フォーチュン誌(Fortune)データより
11位以降の主な企業は以下の通りです。
順位 |
企業名 |
業種 |
2018年順位 |
12 |
特殊小売 |
13 |
|
20 |
一般小売 |
28 |
|
21 |
特殊小売 |
22 |
|
25 |
一般小売 |
26 |
|
32 |
一般小売 |
38 |
|
34 |
Alibaba Group Holdings (アリババ) |
インターネットサービス、小売り |
圏外 |
35 |
CVS Health (CVSヘルス) |
ヘルスケア |
39 |
45 |
一般小売 |
圏外 |
選考基準は例年通りで、今回対象となるのは、指定の52業界に属する企業のうち、全米の売り上げ上位1,000社と、100億ドル以上の売上を上げているアメリカ以外の企業500社です。
その中から、それぞれの業界の上位企業が全30か国680社に絞りこまれ、各業界のエグゼティブや証券アナリストたちによる投票で順位が決められました。
実際の集約は、グローバルコンサルタント企業であるコーンフェリーグループ(Korn Ferry)とフォーチュン誌の共同により行われており、選定基準は以下の9項目です。
- 長期投資価値
- 経営の質
- 製品またはサービスの質
- 革新性
- 財政状態
- 有能な人材を惹き付ける魅力
- 地域社会と環境に対する社会的責任
- 企業資源利用の健全さ
- グローバル市場における競争力
1位のアップル(Apple)社は今回で12年連続の1位となりました。また、アマゾン(Amazon)は3年連続での2位となっていますが、この調査が行われたのが2018年の10月から11月にかけてであり、その後11月に発表されたアップルの第4四半期の業績はiPhoneの不振などにより、大きく落ち込んでいます。その状況が年明けになっても続いていることから、世界有数の経済誌であるフォーブス(Forbes)の電子版は、来年度は順位が入れ替わるだろうと予想しています。
また、GAFA (Google, Apple, Facebook, Amazonの頭文字をとった総称)がこれまでアメリカを代表する世界的なIT企業として注目を浴びてきましたが、その中でフェイスブック社は昨年の12位から44位と今回は大きく順位を落とす結果になりました。これは昨年夏に同社が5,000万人以上の個人情報の漏えいを発表したことによる影響が大きいと思われます。
このように業績の動向や企業イメージが大きく影響するランキングでありますが、業績の面から見ると、昨年までランク外だった中国のアリババ(Alibaba Group Holdings)が一気に34位に入っています。
アリババはアマゾンを追随する最有力企業として世界中の注目を集めており、今後もアマゾン同様に注目をしていきたいと思います。
(2019.2.15配信)
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