小売専門メディア大手Retail Diveによると、アメリカにおけるリユース(リセール)市場が急成長中ということです。
リユース企業最大手ThredUp*1が調査機関GlobalDataと共同で発表した最新レポートをもとに、同市場が2030年に約788億ドル規模へ拡大する見通しであると報じています。
現在のリユース市場規模は、同レポートによると2024年時点で約490億ドル(約7兆円規模)に達しているということで、これは米国アパレル市場全体(約3,000億ドル規模)の中でも大きな存在感を示しています。
さらに注目すべきはリユース市場の成長スピードで、今後、年平均7%前後で拡大し、既存のアパレル市場の約4〜5倍の成長率と目されており、2029年には約740億ドル、2030年には788億ドル規模へと拡大する見込みです。
今回のレポートによると、現在は購買行動そのものが変化しており、特にZ世代・ミレニアル世代が市場成長の約7割を担い、SNSを通じた商品発見や、AIを活用した検索・レコメンドが一般化しているということです。
また、ブランド側の動きも重要で、Patagonia*2 などに代表されるように、自社による公式リセール事業を展開する企業が増加し、新品販売+リユースの二層型ビジネスモデルが拡大しています。
<リユース市場 今後の注目点>
- ブランドによる公式リセールの拡大
- AI・SNSを活用した購買体験の進化
- リユースが新品市場に与える影響
インフレや関税上昇も背景にあり、中古品(リユース・リセール)への需要は構造的に強まっています。
リユース市場はもはや補完的な存在ではなく、小売市場の競争構造そのものを変える成長領域となっています。
*1 ThredUp (TredUP公式サイト) 米国の大手オンラインリユース企業で、世界最大級の中古アパレル取引プラットフォームを運営する。消費者が手軽に衣類を売買できる仕組みを提供し、循環型ファッションを推進している。
*2 Patagonia (Patagonia公式サイト) 環境保護を理念に掲げる米国発のアウトドア企業。高品質な製品づくりとリユース・修理を促す取り組みで持続可能な社会を目指す。