食品スーパーにおけるフードサービス(デリ・総菜)分野が、いま新たな成長局面に入っています。
FMI(The Food Industry Association)のレポートによれば、米国の同市場は521億ドル規模に達し、直近1年間でも+1.6%成長と安定的に拡大しています。
消費者動向もそれを裏付けており、85%の顧客が前年と同等以上のデリ商品を購入しており、さらに18%が2026年に購入を増やす意向を示しているということです。
加えて、デリ食品の28%が外食の代替となっており、2017年の12%から大きく上昇しています。これは、食品スーパーが外食の補完ではなく、直接競合する存在へと変化していることを意味します。
この流れは、一昔前に注目されたグローサラント(Grocerant)の進化形と捉えられます。
当時は、店内にレストラン品質のイートインを設ける「売場体験の高度化」が主眼でしたが、現在は、その段階を超えフードサービスが売上の約1割を占める事業の中核へと成長している点が大きく異なります。
さらに重要なのが、デジタル化との融合で、消費者の66%がオンラインメニューを重視し、62%が事前注文、58%が店内受取拠点、53%が宅配対応を求めているというデータも出ています。
つまり、フードサービスは単なる店内体験ではなく、オムニチャネルで提供される食事サービスへと進化しており、今後食材を売る業態から食事を提供する業態に転換することに成功した食品スーパーが生き残る時代になりそうです。