アマゾン(Amazon)は2025年12月01日、シアトルおよびフィラデルフィアの限定エリアにおいて、新たな超速デリバリーサービスの「Amazon Now」の試験提供を開始しました。対象は「食料品および日用生活必需品」で、注文から配達まで「30分以内」を目標にしています。
アマゾン新サービスの概要
同社の公式発表によれば、対象商品は「家庭必需品/生鮮食品/日用品・消耗品/ペット用品・ベビー用品・市販薬」など数千点におよび、ミルク・卵・野菜といった生鮮/日配品から、トイレットペーパー・おむつ・コスメ・薬といった日常必需品までカバーします。料金は一般顧客が1注文あたり13.99ドル、Amazon Prime会員は3.99ドルから利用可能で、注文額が15ドル未満の場合は、別途1.99ドルの手数料が加算されます。
アマゾンが目指す「30分以内デリバリー」の効率化モデル
アマゾンは、実店舗ネットワークでは競合他社に比べて劣るという弱みを抱えていますが、全米に張り巡らした自社フルフィルメントセンターと、アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)やホールフーズ(Whole Foods)店舗におけるマイクロ・フルフィルメント・センター(MFC)により、在庫・ピッキング拠点を消費者に近づけ、配送ドライバーの移動距離を縮めることで今回の「30分以内デリバリー」の実現を狙います。
ラストマイルの戦い
この「30分以内デリバリー」は、すでにオンデマンドデリバリーサービスで強みを持つインスタカート(Instacart)やドアダッシュ(DoorDash)のようなプラットフォームとの競争をさらに加速させる可能性があり、注目して行きたいと思います。