
ウォルマート(Walmart)傘下の会員制ウェアハウスクラブチェーンのサムズ・クラブ(Sam’s Club)は、現時点で売上の約18%を占めるECの比率を、今後数年以内に少なくとも40%まで引き上げると発表しました。会員制×オムニチャネルで収益最大化を目指し、デジタル体験と店舗オペレーションの両輪でテコ入れを進めています。
サイト・アプリを全面リニューアル
2025年9月、サムズ・クラブはウェブサイトとアプリを全面リニューアル。画面左上にオンライン注文品デリバリー方法を選択するタブを新設し、ユーザーは購入開始時に「店舗受け取り」「カーブサイド」「配送」いずれかの選択が可能になりました。店舗受け取りを選択すると、以前購入した商品を優先的に案内するパーソナライズが施されます。
新フォーマット(物流スペース×店)
EC強化の取り組みとして、テキサス州Grapevineとアリゾナ州Tempeに557㎡~650㎡規模の物流スペースを併設した新フォーマット店舗を試験運用中です。
フロントエンドの新たな導線
2025年5月より大半のクラブ店舗でピザ宅配サービスを開始。8月最終週には24,000枚のピザの配送を記録しました。この試みは、ECオーダーのきっかけづくりとして機能しており、ピザ注文者がピザ以外の商品の購入をするケースも増えているとのことです。