
ウォルマート(Walmart)は現在、オンライン注文の配送拠点として機能する「ダークストア」の試験運用を開始しました。
これは一般客の立ち入りを禁止し、同社の人気商品を中心に在庫を抱える実店舗型の倉庫で、外見は通常の店舗とほぼ同じです。パイロット店舗はダラスにあり、近く本社のあるアーカンソー州ベントンビルにも新拠点が予定されています。この取り組みは、急成長するオンライン事業の効率化を目的とし、ドローンなどの最新技術と連携して配送体制の強化を進めるものです。
2025年Q1にはEコマース事業が初めて黒字化し、売上は前年同期比21%増、3時間以内の配送件数も91%増加しており、同社は米国全人口の95%を3時間以内にカバーする配送網を目指しており、今後さらなる利便性向上が期待されます。
一方で、関税の影響による価格上昇や、1,500人規模の人員削減にも踏み切っており、効率的な運営体制の構築を急いでいます。
*ダークストアとは、ECサイトからの注文を受けて商品をピックアップする、配達拠点として設置された店舗のこと。