【最新版】流通・小売業界必見!海外展示会・見本市一覧と参加のポイント

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世界各地では、流通・小売業界に関連する多様な「展示会」「見本市」が開催されています。食品・飲料、日用品、ベビー用品、アパレル、テキスタイル、スイーツ、オーガニック製品など、幅広いカテゴリーの最新トレンドと商材が一堂に会するこれらのイベントは、海外市場の“今”を効率的に把握できる貴重な機会です。

このページでは、流通・小売業界のみなさまに関連性の高い海外展示会・見本市 を一覧で整理し、とくに注目度の高い展示会をピックアップしてご紹介します。開催地や日程、特徴を俯瞰しながら、自社の視察・仕入れ・情報収集の計画づくりにお役立てください。

※本ページは、スケジュールや内容の変更に応じて随時更新しています。最終的な開催情報や詳細は、必ず各展示会の公式サイトでご確認ください。

海外展示会・見本市とは?

海外展示会・見本市は、特定の業界やテーマに関する企業・団体が一堂に会し、新商品やサービスを発表したり、バイヤーや来場者との商談・情報交換を行う場です。海外の食品メーカーや日用品メーカー、テクノロジー企業、スタートアップなどが自社ブースを構え、来場者は短期間で多くの情報・商材に触れることができます。

出展(自社ブースを持つ)だけでなく、「視察」「情報収集」を目的とした参加も多く、近年は小売・卸・メーカー・外食など、バリューチェーン全体から幅広い職種の方が訪れるのが特徴です。

年間スケジュールのイメージと押さえどころ

海外展示会・見本市は、年初のテクノロジー・リテール系(CES、NRFなど)から始まり、春〜初夏の欧州・アジアの食品・飲料見本市、秋の大型総合フードショー(SIAL Paris など)まで、年間を通じて各地域・各分野で開催されています。

自社の事業領域や担当カテゴリーに応じて、「どのタイミングで・どの地域の・どの展示会を見るか」を整理しておくことで、出張や視察の計画が立てやすくなります。

これから開催される主な海外展示会・見本市(2026年)

2026年に開催される、流通・小売業界向けの主な海外展示会・見本市を一覧にまとめています。

一覧表では、開催月・展示会名・開催都市/国・主な対象分野・公式サイトといった基本情報を整理していますので、地域やカテゴリー別に比較しながら、参加候補となるイベントを絞り込む際にご活用ください。

2026年1月~3月

展示会・見本市名称 開催都市 開催期間 ポイント
Consumer Electronics Show
(CES)
アメリカ
ラスベガス
2026/1/6(火)
~1/9(金)
世界最大級のテクノロジー関連の見本市
NRF 2026 RETAIL’S BIG SHOW アメリカ
ニューヨーク
2026/1/11(日)
~1/13(火)
世界最大級の小売業界向け展示会
Heimtextil 2026 ドイツ
フランクフルト
2026/1/13(火)
~1/16(金)
インテリア業界のトレンド・革新が集結する国際見本市
Marca by BolognaFiere 2026 イタリア
ボローニャ
2026/1/14(水)
~1/15(木)
プライベートブランド(PB)業界の国際見本市
Gulfood 2026 UAE
ドバイ
2026/1/26(月)
~1/30(金)
中東最大級の食品・飲料業界展示会
BIOFACH 2026 ドイツ
ニュンベルグ
2026/2/10(火)
~2/13(金)
世界最大のオーガニック食品見本市
SANA Food 2026 イタリア
ボローニャ
2026/2/22(日)
~2/24(火)
国際的なオーガニック・ナチュラル食品の専門見本市
Natural Products Expo West 2026 アメリカ
アナハイム
2026/3/3(火)
~3/6(金)
自然・オーガニック・健康製品業界関連の見本市
The 11th Japan Vietnam Festival ベトナム
ホーチミン
2026/3/7(土)
~3/8(日)
ベトナム最大級の日越交流イベント。
(例年、AEON MALLでもこれに合わせたイベントが催される)
ProWein ドイツ
デュッセルドルフ
2026/3/15(日)
~3/17(火)
ワイン・アルコールの専門家が集まる国際性の高い見本市
IFE
– International Food & Drink Event
イギリス
ロンドン
2026/3/30(月)
~4/1(水)
40年以上つづく、英国最大の食品・飲料に関連する展示会

2026年4月~6月

展示会・見本市名称 開催都市 開催期間 ポイント
Food & Hotel Asia
(FHA 2026)
シンガポール 2026/4/21(火)
~4/24(金)
アジア最大級の食品・ホスピタリティ業界向け展示会
FBIF 2026
– Food & Beverage Innovation Forum
and Innovation Show
中国
杭州
2026/4/27(月)
~4/29(水)
アジア太平洋地域で影響力のある食品業界イベントの一つ
Anuga Select China 2026 中国
深圳
2026/4/27(月)
~4/29(水)
国際食品・飲料展示会ANUGAが中国で開催
SIAL Canada 2026 カナダ
モントリオール
2026/4/29(水)
~5/1(金)
SIALの食品見本市。小売、食品サービス、食品機械産業が集結する。
TUTTO FOOD イタリア
ミラノ
2026/5/11(月)
~5/14(木)
国際的な食品・飲料業界向け(B2B)の展示会
SIAL CHINA
(西雅中国国際食品展)
中国
上海
2026/5/18(月)
~5/20(水)
アジア最大級の食品・飲料業界の展示会。SIALのアジア開催。
Thaifex ANUGA Asia タイ
バンコク
2026/5/26(火)
~5/30(土)
東南アジア最大級のハラールを含む食品・飲料業界の総合展示会
NRF 2026 APAC シンガポール 2026/6/2(火)
~6/4(木)
アジア太平洋地域の小売業界に特化した国際展示会
Coffee Fest Portland アメリカ
シカゴ
2026/6/12(金)
~6/13(土)
コーヒーに特化(商品、輸入、機器)の見本市
Summer Fancy Food Show アメリカ
ニューヨーク
2026/6/28(日)
~6/30(火)
毎年開催される、北米東海岸最大級の高級食品展示会

2026年7月~

展示会・見本市名称 開催都市 開催期間 ポイント
IFT FIRST Annual Event & Expo アメリカ
シカゴ
2026/7/12(日)
~7/15(水)
世界規模の食品科学とイノベーションの展示会
Food & Drinks Malaysia
by SIAL 2026
マレーシア 2026/7/21(火)
~7/23(木)
東南アジア食品飲料マーケットプレイスとして認知される展示会
Newtopia Now 2026 アメリカ
デンバー
2026/8/19(水)
~8/21(金)
天然・有機・サステナブル製品に特化した次世代型展示会
MAPIC India インド
ムンバイ
2026/9/29(火)
~9/30(水)
インド最大級のリテールおよびリテール不動産に特化した国際展示会
SIAL Paris 2026 フランス
パリ
2026/10/17(土)
~10/21(水)
世界最大級の国際総合食品展示会

2026年7月以降の情報につきましても、情報が出揃い次第このページでご紹介いたします。
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ピックアップ展示会・見本市

ご紹介した通り、世界各地では実にさまざまな展示会や見本市が開催されています。ここからは、その中でも当社が特に注目しているイベントや、過去に取り扱い実績のあるイベントを厳選し、詳しくご紹介いたします。

NRF 2026 RETAIL’S BIG SHOW / NRF 2026 APAC

いずれもNRF(National Retail Federation(全米小売業協会))主催の展示会となります。

NRF 2026: Retail’s Big Show は、ニューヨークのジャビッツ・センターで開催される、世界最大級の小売カンファレンス&展示会です。AI・データ活用・オムニチャネル・店舗運営・サプライチェーンなど、小売ビジネスの主要テーマが一度に俯瞰でき、経営層から現場の実務担当まで世界中の関係者が集まります。

NRF 2026 APAC(Retail’s Big Show Asia Pacific) は、そのアジア太平洋版としてシンガポールで開催されるイベントで、成長市場であるAPACの小売トレンドや事例にフォーカスしているのが特徴です。

主なテーマ・見どころとしては、以下のポイントが挙げられます。

  • リテールAI・生成AIの活用(需要予測、パーソナライズ、チャットボット など)
  • オムニチャネル/リテールメディア/ロイヤルティプログラム
  • 店舗オペレーションDX(自動発注、在庫管理、セルフチェックアウト等)
  • ロジスティクス・サプライチェーン最適化
  • スタートアップやイノベーションラボによる新サービス・新業態提案

ニューヨーク本大会は「世界全体のベストプラクティス」を、APAC版は「アジアの具体事例」を見る場として位置づけられ、日本の小売企業にとっては両者を補完的に活用できるイベントです。

開催概要(NRF 2026: Retail’s Big Show)

●会期:2026年1月11日(日)〜13日(火)
●開催都市:アメリカ・ニューヨーク
●会場:Jacob K. Javits Convention Center
●主催:National Retail Federation(NRF)
●公式サイト:https://nrfbigshow.nrf.com/

規模(参考:2024年実績)

●来場者数:約40,000人
●出展社数:約1,000社
●参加ブランド:6,000社超
●参加国・地域:100以上

開催概要(NRF 2026 APAC)

●会期:2026年6月2日(火)〜4日(木)
●開催都市:シンガポール
●会場:Marina Bay Sands Expo & Convention Centre
●主催:National Retail Federation(NRF) / Comexposium
●公式サイト:https://nrfbigshowapac.nrf.com/

規模(参考:2024年実績)

●登録者数:約8,600名
●来場者数:約5,500名
●出展社数:200社超
●参加国・地域:50以上

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SIAL Paris 2026

SIAL Paris 2026 は、パリで開催される世界最大級クラスの食品・飲料見本市です。世界中の食品メーカー・輸出業者・小売・外食バイヤーが集まり、グローバルなフードトレンドと新商品を一度に確認できる場として位置づけられています。

主なテーマ・見どころとしては、以下のポイントが挙げられます。

  • 常温・冷蔵・冷凍食品、飲料、菓子、デイリーなど、主要セクターを網羅した大規模展示
  • プラントベース、オーガニック、フリー・フロム、ヘルスケア志向など、中長期トレンドの把握
  • SIAL Innovation などのアワード企画による、イノベーティブ商品の集中展示
  • PB/NB問わず、グローバルブランドとローカルブランドの棚提案・パッケージ動向の比較

欧州を中心としたグローバルトレンドを広く把握できるほか、PB・NB双方で多様なサプライヤー候補と接点を持てる場として、日本の小売・卸にとって重要な見本市です。

開催概要

●会期:2026年10月17日(土)〜21日(水)
●開催都市:フランス・パリ
●会場:Paris Nord Villepinte(パリ・ノール・ヴィルパント見本市会場)
●主催:Comexposium Group
●公式サイト:https://www.sialparis.com/

規模(参考:SIAL Paris 2024 実績)

●出展社数:約7,500社
●出展国数:130カ国以上
●来場者数:28万5,000人超(うち海外来場者比率 約8割)
●取扱商品点数:40万点超
●スタートアップ:600社超

Anuga Select China 2026 / THAIFEX – Anuga Asia 2026

Anuga Select China 2026 は、中国・深圳で開催される食品・飲料の国際見本市で、ドイツ・ケルン本体のAnugaのノウハウをベースに、華南およびグレーターベイエリア市場をカバーするプラットフォームとして位置づけられています。

THAIFEX – Anuga Asia 2026 は、タイ・バンコクで開催されるアジアを代表する食品・飲料見本市で、ASEANを中心に、世界各国のF&B企業が集まる「アジアのフード&ビバレッジ・ハブ」となっています。

主なテーマ・見どころとしては、以下のポイントが挙げられます。

  • 中国・華南市場、ASEAN市場を中心としたアジアのF&Bトレンドの把握
  • 加工食品、フレッシュ・冷凍品、飲料、スイーツ、調味料、フードサービス向け商材まで幅広いカテゴリーをカバー
  • OEM・PB、輸出志向のメーカー、国別パビリオンなど、多様なサプライヤーとの接点
  • アジアの中間層・富裕層向けや、ハラール/ベジタリアン対応など、多様な食文化に応じた商品企画

ケルン本体のAnugaが隔年開催で2026年はオフイヤーにあたるため(昨年の概要は後述)、アジア視点からAnugaブランドの見本市を活用する場合、この2つが重要な候補となります。

開催概要(Anuga Select China 2026)

●会期:2026年4月27日(月)〜29日(水)
●開催都市:中国・深圳
●会場:Shenzhen Convention & Exhibition Center(Futian)
●主催:Koelnmesse Co., Ltd. ほか
●公式サイト:https://www.anuga-cn.com/

規模(参考:2024年実績)

●展示面積:約40,000㎡
●出展社数:400社超(約30カ国・地域から)

開催概要(THAIFEX – Anuga Asia 2026)

●会期:2026年5月26日(火)〜30日(土)
●開催都市:タイ・バンコク
●会場:IMPACT Muang Thong Thani
●主催:タイ国際貿易振興局(DITP)ほか
●公式サイト:https://thaifex-anuga.com/

規模(参考:THAIFEX – Anuga Asia 2024 実績)

●出展社数:3,000社超(50カ国・地域以上)
●来場者数:約85,000人(うち海外来場者 約2万人)

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Anuga(アヌーガ)は、ドイツ・ケルンで2年に1度開かれる世界最大級の国際食品・飲料見本市です。世界各国のメーカーや小売・外食関係者が集まり、サステナビリティ、健康志向、プラントベースなど、食品ビジネスの潮流をまとめて確認できる場として知られています。 今回は、Anugaとはどのような展示会なのかを整理しつつ、Anugaの概要、10の専門見本市で構成される会場構成、押さえておきたい主要トレンド、日本の食品・流通関係者にとっての視察メリット、初めて訪れる際の準備ポイントを解説します。また、オフイヤーに活用しやすい「Anugaファミリー」関連展示会も併せてご紹介いたします。 Anuga(アヌーガ)とは? Anuga(アヌーガ)は、ドイツ西部の都市ケルンで開催されている世界最大級の国際食品・飲料見本市です。会場はケルンメッセ(Koelnmesse)で、欧州だけでなく北米やアジア、中東など世界各地から、食品メーカーや原料・素材メーカー、小売・卸、外食・フードサービス、スタートアップ企業などが集まります。 開催頻度は2年に1度で、奇数年に定期開催されています。直近(2025年)の実績ベースでは、出展社数が8,000社超(約110カ国)、来場者数が14万5,000人超(約190カ国)という非常に大きな規模となっており、単一の食品見本市としては世界最大級のイベントとなっています。 スケールと国際性を持つことから、Anugaは「世界の食品市場を数年先読みするための場」として位置づけられています。商品開発やMD戦略、海外調達、プライベートブランド開発などを検討する企業にとって、幅広い情報と具体的な事例を一度に収集できる見本市として活用されています。 直近の開催概要 直近の開催回である「Anuga 2025」は、次の日程と会場で行われました。 Anuga 2025 基本情報 会期:2025年10月4日(土)〜10月8日(水) 開催地:ドイツ・ケルン 会場:Koelnmesse(ケルンメッセ) 開催頻度:2年に1度(奇数年10月開催) 規模感としては、直前回の2023年開催と同様に、8,000社前後の出展・約14万人の来場者という水準で開催されており、Anugaらしい「グローバル市場を俯瞰できる規模感」が維持されています。 近年のAnugaでは、サステナブルな成長や資源循環、環境配慮型パッケージ、健康志向、利便性とおいしさの両立といったテーマが重視されています。2025年の開催でも、プラントベースや代替タンパク、フードロス削減、高付加価値の冷凍・チルド商品、クリーンラベル志向などを軸にした提案が目立っていました。 なお、次回のケルン本展は2027年の開催が予定されています。(詳細日程やテーマは、公式発表があり次第当サイトでもご紹介いたします。) 会場構成:10の専門見本市(10 trade shows) Anugaの大きな特徴は、ひとつの総合見本市でありながら、会場全体が10の専門見本市として構成されている点です。近年は次の10セグメントで構成されており、いわば「10の専門展が同時開催されている」イメージです。 Anuga Fine Food:グロサリー全般や高付加価値食品、デリ、調味料、ソースなどを扱うセグメント。プレミアムグロサリーやローカルブランドの提案も多く見られる。 Anuga Drinks:ソフトドリンクやアルコール飲料、機能性飲料、RTD(Ready to Drink)などを扱うセグメント。健康志向や低アルコール、ノンアルコールの潮流を把握しやすいエリア。 Anuga Chilled & Fresh Food:チルド食品やフレッシュ食品を扱うセグメント。簡便性と鮮度、健康価値のバランスを重視した商品提案が集まる。 Anuga Meat:加工肉に加え、肉代替商品も含めたセグメント。たんぱく源の多様化やサステナビリティの観点から注目されるエリア。 Anuga Frozen Food:冷凍食品を中心としたセグメント。品質維持と利便性を両立させる技術や、家庭用・業務用それぞれのトレンドを確認できる。 Anuga Dairy:乳製品やデザート類を扱うセグメント。長期熟成チーズや発酵乳製品、高たんぱく・高付加価値の乳製品などが集まる。 Anuga Bread & Bakery:ベーカリーやスナック、ベイクミックス、冷凍パン生地などを扱うセグメント。朝食・スナック需要をめぐる提案が充実。 Anuga Hot Beverages:コーヒーや茶、ホットチョコレートなどのホットドリンクを扱うセグメント。サステナブルな調達やスペシャルティコーヒーの提案などが多く見られる。 Anuga Organic:オーガニック食品を中心としたセグメント。認証取得状況や市場ごとの価格帯・品揃えを比較しやすい。 Anuga Alternatives:プラントベースや代替タンパクなど、新しいたんぱく源や食のスタイルにフォーカスしたセグメント。肉・乳・卵・シーフード代替など、多様なプロダクトが集まる。 来場者は、自社にとって重要度の高いカテゴリーを中心にホールを選び、その周辺カテゴリーへ視野を広げていくことで、優先領域の深掘りと周辺トレンドの把握をバランスよく行うことができます。 Anugaで見える主なフードトレンド Anugaの会場を一巡すると、カテゴリーを超えて共通するテーマや新しい食品潮流が浮かび上がってきます。その中でも特に注目したい直近のフードトレンドを整理してご紹介します。 プラントベース/代替タンパクの広がり Anugaでは、プラントベースや代替タンパクの提案が年々広がっています。ハンバーガーパティやミンチといった「肉代替」にとどまらず、シーフード代替・卵代替・乳製品代替まで対象カテゴリーが拡大している点が特徴です。 ヴィーガン対応であるかどうかだけでなく、味や食感、栄養バランス、クリーンラベル(添加物の抑制)など、「おいしさ」と「健康価値」「サステナビリティ」を総合的に満たす商品設計が求められています。日本市場におけるプラントベース商品の方向性を検討するうえでも、参考になる具体例が多い領域です。 サステナビリティとフードロス削減 サステナビリティの観点では、生産・加工・物流・販売まで、サプライチェーン全体でのCO₂排出量削減や再生可能エネルギーの利用、リサイクル・バイオベース素材を用いたパッケージの採用が進んでいます。 また、規格外原料や副産物を活用したアップサイクル食品、賞味期限延長に寄与する冷凍・レトルト技術、高品質なチルド流通の活用など、「環境配慮」と「事業性」を両立させようとする提案も多く見られます。日本国内でのフードロス対策や環境配慮型商品の開発にとっても、ヒントが得られる分野です。 プレミアムグロサリーとローカルブランドの強さ 長期熟成チーズやクラフトスプレッド、地域特産素材を用いたソースやドレッシングなど、ストーリー性のあるプレミアムグロサリーも存在感を増しています。「日常の中で少し良いものを選びたい」というニーズに対応する形で、価格帯やパッケージデザイン、ブランドストーリーの作り込みが進んでいます。 こうした事例は、日本国内でのプレミアムPBやグロサリー売場づくり、ローカルブランドの育成方針を検討する際に、具体的なベンチマークとして活用しやすい内容です。 健康志向・機能性の新しい打ち出し方 健康志向や機能性については、「カロリー控えめ」「脂質オフ」といった引き算型の訴求だけではなく、高たんぱく、食物繊維リッチ、発酵・腸活、睡眠・リラックスなど、プラスの価値を前面に出す商品設計が主流になりつつあります。 ナチュラル志向やクリーンラベルとの両立も重要なテーマとなっており、パッケージ上の表示やコピーの作り方、アイコンやロゴの見せ方にも各社の工夫が見られます。売場での訴求方法まで含めて視察できる点は、小売・卸・メーカーにとって大きなメリットです。 日本企業にとっての視察メリット Anugaで見た商品や売場の変化は、日本のビジネスにも直結します。ここでは、日本の食品・流通企業が視察から得られる主なメリットと、現場の学びを自社戦略に生かすポイントを整理します。 「数年先の棚割り」をイメージしやすい 欧州や北米で一般化しつつあるカテゴリーや棚割りが、数年のタイムラグを経て日本市場にも入ってくるケースは少なくありません。Anugaの会場では、パッケージデザインや訴求メッセージ、サイズ構成、価格帯を横並びで比較できるため、既存商品のリニューアルや新商品のコンセプト、カテゴリーマネジメントの見直しを検討する際に、多くの具体例を集めやすくなります。 日本の売場だけを見ていると気づきにくい世界標準の棚割りや、新たに伸び始めているカテゴリーの兆しを、数年先取りしてイメージしやすい点が、Anuga視察の大きな価値のひとつです。 グローバルサプライヤーとのネットワーク構築 Anugaには、大手グローバル企業だけでなく、日本市場にはまだ本格参入していない中堅企業やスタートアップも多数出展しています。OEM・PB開発のパートナー候補や、新たな仕入れ先候補と短期間で集中的に面談できる場として活用することができます。 商談の中では、工場・品質管理体制や認証取得状況、サステナビリティへの取り組み、供給能力などを直接確認できるため、オンライン情報だけでは分かりにくい部分を補完できる点もメリットです。 商品以外の「周辺ソリューション」も把握できる 会場内には、パッケージング、ロジスティクス、コールドチェーン、店頭販促、デジタルマーケティング支援など、商品そのもの以外のソリューション提案も集まっています。 そのため、新商品を探すだけでなく、海外の小売・外食企業がどのような世界観やMDで売場を構成しているのか、どのような販促物・什器・デジタルツールを活用しているのかを、具体的な事例を通じて確認することができます。売場づくりやプロモーションのヒントを得たい担当者にとっても、有益な視察先と言えます。 視察の進め方:準備と当日の回り方 Anugaの広大な会場を限られた日程で有効に回るには、事前準備と当日の動き方の設計が欠かせません。ここでは、その基本的な考え方と押さえておきたいポイントを整理します。 渡航前に整理しておきたい3つのポイント 限られた会期の中で視察効果を最大化するためには、渡航前に次の3点を整理しておくことがおすすめです。 視察の目的 新規商材の発掘、PB・OEM開発の検討、トレンド把握、既存取引先とのミーティングなど、目的をあらかじめ明確にしておきます。 優先カテゴリー 乳製品、冷凍食品、ベーカリー、飲料、プラントベース、オーガニックなど、自社にとって重要なカテゴリーを整理し、優先度をつけておきます。 訪問必須のブースや国別パビリオン 公式サイトの出展社リストやテーマ別企画を事前に確認し、「必ず立ち寄りたいブース・国別パビリオン」をリスト化しておくと安心です。 1日の回り方のイメージ Anugaの会場は非常に広く、1日で十分な時間をかけて見て回れるのはホール2〜3つ程度が目安です。「午前はFine Foodを中心に、午後はDrinksとHot Beveragesを回る」といったように、半日単位で回るエリアを決めておくと動きやすくなります。 気になった商品については、パッケージ(表・裏)の写真、名刺、カタログ・サンプルをセットで収集しておくと、帰国後の情報整理や社内共有がスムーズになります。写真を撮る際は、ブースによっては撮影禁止の場合もあるため、スタッフに一言確認してから撮影するようにすると安心です。 「専門会社に任せる」という選択肢も ここまで、主に自社で視察を企画する場合のポイントをご紹介してきましたが、はじめてAnugaに参加する場合や、社内のリソースに余裕がない場合には、視察のプロに任せるという選択肢も有効です。 Anugaのような大規模展示会では、何も準備をせずに会場に入ると、広さと情報量に圧倒されてしまい、「結果的にどこを見たのかよく分からない」ということも起こりがちです。事前の目的整理や動線設計に加え、訪問先の選定や移動手段の手配までを専門会社に任せることで、現地では目の前の売場や商品に集中しやすくなります。 流通視察ドットコムを運営する当社イオンコンパスでは、業種・業態に合わせた海外視察旅行や研修旅行をオーダーメイドでプロデュースしており、お客さまの視察ニーズを丁寧にヒアリングしたうえで、そのソリューションを実現できる行程をご提案しています。渡航手配やホテル・現地交通の確保にとどまらず、現地で訪れるべき店舗や展示会、場合によっては視察先企業とのアポイント調整まで含めて一括サポートしている点が特徴です。 Anuga視察をはじめとする海外視察をご検討の際には、当サイト内の海外視察・研修のご案内ページもあわせてご覧いただき、オーダーメイドの視察・海外研修旅行についてお気軽にご相談いただければ幸いです。 Anuga視察をはじめとする海外視察をご検討の際にはぜひ当社へご相談下さい!流通視察ドットコムの海外視察・研修のご案内はこちら オフイヤーに活用したい「Anugaファミリー」関連展示会 Anugaはケルン本展が奇数年開催ですが、偶数年のオフイヤーにも、世界各地でAnugaブランドの関連見本市(Anugaファミリー)が開催されています。これらを組み合わせることで、「奇数年はケルン本展でグローバルの潮流を俯瞰し、偶数年は重点市場の展示会で深掘りする」といった年間サイクルを組みやすくなります。 THAIFEX – Anuga Asia(タイ・バンコク) THAIFEX – Anuga Asiaは、タイ・バンコクのIMPACT Muang Thong Thaniで開催されている、アジア最大級クラスの食品・飲料見本市のひとつです。2025年の会期は5月27日〜31日、2026年の会期は5月26日〜30日と発表されています。 ASEAN各国やインド、中国などの成長市場から出展社・バイヤーが集まるハブ的な位置づけで、飲料、冷凍食品、スナック、フードテックなど多様なカテゴリーをカバーしています。アジア市場特有の価格帯や味付け、パッケージ表現をまとめて確認できるため、アジア向けの商品開発や調達を検討する際の視察先として有力です。 Anuga Select China(中国・深セン) Anuga Select Chinaは、中国・深センのShenzhen Convention & Exhibition Centre(Futian)で開催されている関連展示会です。2025年の会期は4月24日〜26日でした。 華南市場(深セン・広州・香港・マカオ)を中心としたF&Bプラットフォームとして位置づけられており、中国国内メーカーだけでなく、アジアや欧州など海外サプライヤーも参加しています。中国南部市場の価格帯や商品設計、健康志向とプレミアム志向のバランスを把握したい場合に、有力な視察候補となります。 Anuga Select Japan(日本・東京) Anuga Select Japanは、日本・東京ビッグサイトで開催されているAnugaファミリーの展示会です。2025年の会期は4月15日〜17日、2026年の会期も4月15日〜17日の予定と発表されています。 Anugaブランドの日本版として立ち上がった比較的新しい見本市であり、欧州やアジアのサプライヤーと日本のバイヤー・ディストリビューターをつなぐ場として位置づけられています。海外出張が難しい担当者にとって、国内にいながらAnugaファミリーの情報やネットワークに触れられる機会として活用しやすい展示会です。 おわりに Anuga(アヌーガ)は、ドイツ・ケルンで2年に1度開催される世界最大級の国際食品・飲料見本市であり、10の専門見本市から構成されるユニークな会場構成を通じて、世界の食品トレンドを立体的に把握できる場となっています。 直近開催回のAnuga 2025では、プラントベースやサステナビリティ、プレミアムグロサリー、健康志向といったテーマが前面に出ており、日本企業にとっても商品開発や棚割り、サプライヤー開拓のヒントとなる事例が数多く見られます。 さらに、タイ・中国・日本などで開催されている「Anugaファミリー」関連展示会を組み合わせることで、奇数年はケルン本展でグローバルな潮流を俯瞰し、偶数年は重点市場(アジア・中国・日本など)の展示会で深掘りする、という年間サイクルを組みやすくなります。 日本国内だけを見ていると把握しづらい、グローバルでの「標準値」や成長カテゴリー、サステナビリティや健康志向への生活者の捉え方を、短期間で集中的に確認できる点は、今後の事業戦略や商品政策、売場づくりを検討するうえで大きな意味を持つと言えます。 海外展示会・見本市への参加や視察計画を立てる際の一つの選択肢として、AnugaおよびAnugaファミリーをどのように組み込むかを検討してみてはいかがでしょうか。 Anuga視察をはじめとする海外視察をご検討の際にはぜひ当社へご相談下さい!流通視察ドットコムの海外視察・研修のご案内はこちら

Consumer Electronics Show(CES) 2026

CES 2026(Consumer Electronics Show) は、ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市です。コンシューマー向けエレクトロニクスを起点に、モビリティ、ロボティクス、デジタルヘルス、スマートホーム、生成AIなど、幅広い分野の企業・スタートアップが出展するイベントとなっています。

主なテーマ・見どころとしては、以下のポイントが挙げられます。

  • 生成AI・産業向けAIを活用した新製品・サービス(リテール、モビリティ、ヘルスケアなど)
  • スマートホーム・スマートシティ関連デバイス、コネクテッド家電
  • ロボティクス・自動運転・次世代モビリティ
  • スタートアップゾーン「Eureka Park」による新興企業の展示
  • リテール向けには、レジレス、コンピュータビジョン、スマートシェルフ、デジタルサイネージなど、店舗DX関連ソリューションも多数出展

「すぐに導入できる技術」を見るだけでなく、3〜5年先に店舗や顧客接点のあり方を変えうるテクノロジーを上流で確認できる場として、小売・流通業にとって重要な視察先となっています。

開催概要

●会期:2026年1月6日(火)〜9日(金)
●開催都市:アメリカ・ラスベガス
●会場:Las Vegas Convention Center ほか
●主催:Consumer Technology Association(CTA)
●公式サイト:https://www.ces.tech/

規模(参考:CES 2024 実績)

●来場者数:約138,000人(うち海外来場者 約56,000人)
●出展社数:4,000社超(スタートアップ約1,400社を含む)

2025年に開催された主な展示会・見本市一覧

2025年に開催された海外展示会・見本市のうち、流通・小売業界との関連性が高いものを開催順に整理しています。いずれも会期は終了していますが、次回開催の時期感や開催地、テーマの傾向をつかむための参考データとして活用いただけます。

開催月・都市・ジャンルを並べているので、自社の事業領域に近いイベントを拾い出し、翌年度以降の視察・出張計画の検討材料としてお使いください。

展示会・見本市名称開催都市開催期間ポイント
SIAL Shenzhen 2025中国・深圳2025/9/1(月)
~9/3(水)
中国南部最大級の食品見本市
ASIA FRUIT LOGISTICA 2025香港2025/9/3(水)
~9/5(金)
生鮮青果物業界のバリューチェーン全体を網羅する展示会
Fine Food Australia 2025オーストラリア・シドニー2025/9/8(月)
~9/11(木)
オーストラリア最大級の業界向け食品展示会
Kind + Jugend 2025ドイツ・ケルン2025/9/9(火)
~9/11(木)
世界最大級のベビー・トドラー用品専門の国際見本市
Seafood Expo Asia2025シンガポール・シンガポール2025/9/10(水)
~9/12(金)
アジア最大級の水産物専門B2B展示会
Americas Food & Beverage Showアメリカ・マイアミ2025/9/10(水)
~9/12(金)
アメリカ大陸全体を対象とした食品・飲料業界のB2B展示会
ISM Middle East 2025 – Sweets & SnacksUAE・ドバイ2025/9/15(月)
~9/17(水)
MENA(中東・北アフリカ)最大級の菓子・スナック見本市
Anuga 2025ドイツ・ケルン2025/10/4(土)
~10/8(水)
世界最大級の食品・飲料業界のB2B見本市
NACS Show 2025アメリカ・シカゴ2025/10/15(水)
~10/17(金)
コンビニ業界世界最大規模のB2B展示会
Cosmoprof Asia Hong Kong 2025香港2025/11/12(水)
~11/14(金)
アジア最大級のB2Bビューティートレードショー
PLMA’s 2025 Annual Private Label Trade Showアメリカ・シカゴ2025/11/16(日)
~11/18(火)
PB(プライベートブランド)業界最大級の国際見本市

ピックアップ①:Anuga 2025

Anuga(アヌーガ)は、ドイツのケルンで開催される世界最大級の食品・飲料見本市です。2年に一度開催され、世界の食品業界のトレンドを把握し、数年先の市場予測を可能にする、非常に重要なイベントとして位置づけられています。

多岐にわたる食品・飲料製品を網羅しており、以下の10の専門見本市で構成されています。

  • Anuga Alternatives(代替食品)
  • Anuga Bread & Bakery(パン・ベーカリー)
  • Anuga Dairy(乳製品)
  • Anuga Chilled & Fresh Food(チルド・生鮮食品)
  • Anuga Drinks(飲料)
  • Anuga Fine Food(高級食品)
  • Anuga Frozen Food(冷凍食品)
  • Anuga Hot Beverages(ホット飲料)
  • Anuga Meat(肉製品)
  • Anuga Organic(オーガニック食品)

近年特に注目されているテーマとしては、当サイトでも取り上げることの多い、サステナブル食品や代替タンパク質製品が挙げられます。

開催概要

● 会期:2025年10月4日(土)~8日(水) 各日10:00~18:00
● 開催都市:ドイツ・ケルン
● 会場:ケルンメッセ (Koelnmesse)
● 公式HP:https://www.anuga.com/

規模

●出展者数:7,851社(うち海外から7,299社)
●来場者数:136,581人(うち海外から108,521人)
●出展国・地域:113か国
※2023年実績

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Anuga(アヌーガ) 世界最大級ケルン国際食品見本市とオフイヤーのAnugaファミリー徹底解説

Anuga(アヌーガ)は、ドイツ・ケルンで2年に1度開かれる世界最大級の国際食品・飲料見本市です。世界各国のメーカーや小売・外食関係者が集まり、サステナビリティ、健康志向、プラントベースなど、食品ビジネスの潮流をまとめて確認できる場として知られています。 今回は、Anugaとはどのような展示会なのかを整理しつつ、Anugaの概要、10の専門見本市で構成される会場構成、押さえておきたい主要トレンド、日本の食品・流通関係者にとっての視察メリット、初めて訪れる際の準備ポイントを解説します。また、オフイヤーに活用しやすい「Anugaファミリー」関連展示会も併せてご紹介いたします。 Anuga(アヌーガ)とは? Anuga(アヌーガ)は、ドイツ西部の都市ケルンで開催されている世界最大級の国際食品・飲料見本市です。会場はケルンメッセ(Koelnmesse)で、欧州だけでなく北米やアジア、中東など世界各地から、食品メーカーや原料・素材メーカー、小売・卸、外食・フードサービス、スタートアップ企業などが集まります。 開催頻度は2年に1度で、奇数年に定期開催されています。直近(2025年)の実績ベースでは、出展社数が8,000社超(約110カ国)、来場者数が14万5,000人超(約190カ国)という非常に大きな規模となっており、単一の食品見本市としては世界最大級のイベントとなっています。 スケールと国際性を持つことから、Anugaは「世界の食品市場を数年先読みするための場」として位置づけられています。商品開発やMD戦略、海外調達、プライベートブランド開発などを検討する企業にとって、幅広い情報と具体的な事例を一度に収集できる見本市として活用されています。 直近の開催概要 直近の開催回である「Anuga 2025」は、次の日程と会場で行われました。 Anuga 2025 基本情報 会期:2025年10月4日(土)〜10月8日(水) 開催地:ドイツ・ケルン 会場:Koelnmesse(ケルンメッセ) 開催頻度:2年に1度(奇数年10月開催) 規模感としては、直前回の2023年開催と同様に、8,000社前後の出展・約14万人の来場者という水準で開催されており、Anugaらしい「グローバル市場を俯瞰できる規模感」が維持されています。 近年のAnugaでは、サステナブルな成長や資源循環、環境配慮型パッケージ、健康志向、利便性とおいしさの両立といったテーマが重視されています。2025年の開催でも、プラントベースや代替タンパク、フードロス削減、高付加価値の冷凍・チルド商品、クリーンラベル志向などを軸にした提案が目立っていました。 なお、次回のケルン本展は2027年の開催が予定されています。(詳細日程やテーマは、公式発表があり次第当サイトでもご紹介いたします。) 会場構成:10の専門見本市(10 trade shows) Anugaの大きな特徴は、ひとつの総合見本市でありながら、会場全体が10の専門見本市として構成されている点です。近年は次の10セグメントで構成されており、いわば「10の専門展が同時開催されている」イメージです。 Anuga Fine Food:グロサリー全般や高付加価値食品、デリ、調味料、ソースなどを扱うセグメント。プレミアムグロサリーやローカルブランドの提案も多く見られる。 Anuga Drinks:ソフトドリンクやアルコール飲料、機能性飲料、RTD(Ready to Drink)などを扱うセグメント。健康志向や低アルコール、ノンアルコールの潮流を把握しやすいエリア。 Anuga Chilled & Fresh Food:チルド食品やフレッシュ食品を扱うセグメント。簡便性と鮮度、健康価値のバランスを重視した商品提案が集まる。 Anuga Meat:加工肉に加え、肉代替商品も含めたセグメント。たんぱく源の多様化やサステナビリティの観点から注目されるエリア。 Anuga Frozen Food:冷凍食品を中心としたセグメント。品質維持と利便性を両立させる技術や、家庭用・業務用それぞれのトレンドを確認できる。 Anuga Dairy:乳製品やデザート類を扱うセグメント。長期熟成チーズや発酵乳製品、高たんぱく・高付加価値の乳製品などが集まる。 Anuga Bread & Bakery:ベーカリーやスナック、ベイクミックス、冷凍パン生地などを扱うセグメント。朝食・スナック需要をめぐる提案が充実。 Anuga Hot Beverages:コーヒーや茶、ホットチョコレートなどのホットドリンクを扱うセグメント。サステナブルな調達やスペシャルティコーヒーの提案などが多く見られる。 Anuga Organic:オーガニック食品を中心としたセグメント。認証取得状況や市場ごとの価格帯・品揃えを比較しやすい。 Anuga Alternatives:プラントベースや代替タンパクなど、新しいたんぱく源や食のスタイルにフォーカスしたセグメント。肉・乳・卵・シーフード代替など、多様なプロダクトが集まる。 来場者は、自社にとって重要度の高いカテゴリーを中心にホールを選び、その周辺カテゴリーへ視野を広げていくことで、優先領域の深掘りと周辺トレンドの把握をバランスよく行うことができます。 Anugaで見える主なフードトレンド Anugaの会場を一巡すると、カテゴリーを超えて共通するテーマや新しい食品潮流が浮かび上がってきます。その中でも特に注目したい直近のフードトレンドを整理してご紹介します。 プラントベース/代替タンパクの広がり Anugaでは、プラントベースや代替タンパクの提案が年々広がっています。ハンバーガーパティやミンチといった「肉代替」にとどまらず、シーフード代替・卵代替・乳製品代替まで対象カテゴリーが拡大している点が特徴です。 ヴィーガン対応であるかどうかだけでなく、味や食感、栄養バランス、クリーンラベル(添加物の抑制)など、「おいしさ」と「健康価値」「サステナビリティ」を総合的に満たす商品設計が求められています。日本市場におけるプラントベース商品の方向性を検討するうえでも、参考になる具体例が多い領域です。 サステナビリティとフードロス削減 サステナビリティの観点では、生産・加工・物流・販売まで、サプライチェーン全体でのCO₂排出量削減や再生可能エネルギーの利用、リサイクル・バイオベース素材を用いたパッケージの採用が進んでいます。 また、規格外原料や副産物を活用したアップサイクル食品、賞味期限延長に寄与する冷凍・レトルト技術、高品質なチルド流通の活用など、「環境配慮」と「事業性」を両立させようとする提案も多く見られます。日本国内でのフードロス対策や環境配慮型商品の開発にとっても、ヒントが得られる分野です。 プレミアムグロサリーとローカルブランドの強さ 長期熟成チーズやクラフトスプレッド、地域特産素材を用いたソースやドレッシングなど、ストーリー性のあるプレミアムグロサリーも存在感を増しています。「日常の中で少し良いものを選びたい」というニーズに対応する形で、価格帯やパッケージデザイン、ブランドストーリーの作り込みが進んでいます。 こうした事例は、日本国内でのプレミアムPBやグロサリー売場づくり、ローカルブランドの育成方針を検討する際に、具体的なベンチマークとして活用しやすい内容です。 健康志向・機能性の新しい打ち出し方 健康志向や機能性については、「カロリー控えめ」「脂質オフ」といった引き算型の訴求だけではなく、高たんぱく、食物繊維リッチ、発酵・腸活、睡眠・リラックスなど、プラスの価値を前面に出す商品設計が主流になりつつあります。 ナチュラル志向やクリーンラベルとの両立も重要なテーマとなっており、パッケージ上の表示やコピーの作り方、アイコンやロゴの見せ方にも各社の工夫が見られます。売場での訴求方法まで含めて視察できる点は、小売・卸・メーカーにとって大きなメリットです。 日本企業にとっての視察メリット Anugaで見た商品や売場の変化は、日本のビジネスにも直結します。ここでは、日本の食品・流通企業が視察から得られる主なメリットと、現場の学びを自社戦略に生かすポイントを整理します。 「数年先の棚割り」をイメージしやすい 欧州や北米で一般化しつつあるカテゴリーや棚割りが、数年のタイムラグを経て日本市場にも入ってくるケースは少なくありません。Anugaの会場では、パッケージデザインや訴求メッセージ、サイズ構成、価格帯を横並びで比較できるため、既存商品のリニューアルや新商品のコンセプト、カテゴリーマネジメントの見直しを検討する際に、多くの具体例を集めやすくなります。 日本の売場だけを見ていると気づきにくい世界標準の棚割りや、新たに伸び始めているカテゴリーの兆しを、数年先取りしてイメージしやすい点が、Anuga視察の大きな価値のひとつです。 グローバルサプライヤーとのネットワーク構築 Anugaには、大手グローバル企業だけでなく、日本市場にはまだ本格参入していない中堅企業やスタートアップも多数出展しています。OEM・PB開発のパートナー候補や、新たな仕入れ先候補と短期間で集中的に面談できる場として活用することができます。 商談の中では、工場・品質管理体制や認証取得状況、サステナビリティへの取り組み、供給能力などを直接確認できるため、オンライン情報だけでは分かりにくい部分を補完できる点もメリットです。 商品以外の「周辺ソリューション」も把握できる 会場内には、パッケージング、ロジスティクス、コールドチェーン、店頭販促、デジタルマーケティング支援など、商品そのもの以外のソリューション提案も集まっています。 そのため、新商品を探すだけでなく、海外の小売・外食企業がどのような世界観やMDで売場を構成しているのか、どのような販促物・什器・デジタルツールを活用しているのかを、具体的な事例を通じて確認することができます。売場づくりやプロモーションのヒントを得たい担当者にとっても、有益な視察先と言えます。 視察の進め方:準備と当日の回り方 Anugaの広大な会場を限られた日程で有効に回るには、事前準備と当日の動き方の設計が欠かせません。ここでは、その基本的な考え方と押さえておきたいポイントを整理します。 渡航前に整理しておきたい3つのポイント 限られた会期の中で視察効果を最大化するためには、渡航前に次の3点を整理しておくことがおすすめです。 視察の目的 新規商材の発掘、PB・OEM開発の検討、トレンド把握、既存取引先とのミーティングなど、目的をあらかじめ明確にしておきます。 優先カテゴリー 乳製品、冷凍食品、ベーカリー、飲料、プラントベース、オーガニックなど、自社にとって重要なカテゴリーを整理し、優先度をつけておきます。 訪問必須のブースや国別パビリオン 公式サイトの出展社リストやテーマ別企画を事前に確認し、「必ず立ち寄りたいブース・国別パビリオン」をリスト化しておくと安心です。 1日の回り方のイメージ Anugaの会場は非常に広く、1日で十分な時間をかけて見て回れるのはホール2〜3つ程度が目安です。「午前はFine Foodを中心に、午後はDrinksとHot Beveragesを回る」といったように、半日単位で回るエリアを決めておくと動きやすくなります。 気になった商品については、パッケージ(表・裏)の写真、名刺、カタログ・サンプルをセットで収集しておくと、帰国後の情報整理や社内共有がスムーズになります。写真を撮る際は、ブースによっては撮影禁止の場合もあるため、スタッフに一言確認してから撮影するようにすると安心です。 「専門会社に任せる」という選択肢も ここまで、主に自社で視察を企画する場合のポイントをご紹介してきましたが、はじめてAnugaに参加する場合や、社内のリソースに余裕がない場合には、視察のプロに任せるという選択肢も有効です。 Anugaのような大規模展示会では、何も準備をせずに会場に入ると、広さと情報量に圧倒されてしまい、「結果的にどこを見たのかよく分からない」ということも起こりがちです。事前の目的整理や動線設計に加え、訪問先の選定や移動手段の手配までを専門会社に任せることで、現地では目の前の売場や商品に集中しやすくなります。 流通視察ドットコムを運営する当社イオンコンパスでは、業種・業態に合わせた海外視察旅行や研修旅行をオーダーメイドでプロデュースしており、お客さまの視察ニーズを丁寧にヒアリングしたうえで、そのソリューションを実現できる行程をご提案しています。渡航手配やホテル・現地交通の確保にとどまらず、現地で訪れるべき店舗や展示会、場合によっては視察先企業とのアポイント調整まで含めて一括サポートしている点が特徴です。 Anuga視察をはじめとする海外視察をご検討の際には、当サイト内の海外視察・研修のご案内ページもあわせてご覧いただき、オーダーメイドの視察・海外研修旅行についてお気軽にご相談いただければ幸いです。 Anuga視察をはじめとする海外視察をご検討の際にはぜひ当社へご相談下さい!流通視察ドットコムの海外視察・研修のご案内はこちら オフイヤーに活用したい「Anugaファミリー」関連展示会 Anugaはケルン本展が奇数年開催ですが、偶数年のオフイヤーにも、世界各地でAnugaブランドの関連見本市(Anugaファミリー)が開催されています。これらを組み合わせることで、「奇数年はケルン本展でグローバルの潮流を俯瞰し、偶数年は重点市場の展示会で深掘りする」といった年間サイクルを組みやすくなります。 THAIFEX – Anuga Asia(タイ・バンコク) THAIFEX – Anuga Asiaは、タイ・バンコクのIMPACT Muang Thong Thaniで開催されている、アジア最大級クラスの食品・飲料見本市のひとつです。2025年の会期は5月27日〜31日、2026年の会期は5月26日〜30日と発表されています。 ASEAN各国やインド、中国などの成長市場から出展社・バイヤーが集まるハブ的な位置づけで、飲料、冷凍食品、スナック、フードテックなど多様なカテゴリーをカバーしています。アジア市場特有の価格帯や味付け、パッケージ表現をまとめて確認できるため、アジア向けの商品開発や調達を検討する際の視察先として有力です。 Anuga Select China(中国・深セン) Anuga Select Chinaは、中国・深センのShenzhen Convention & Exhibition Centre(Futian)で開催されている関連展示会です。2025年の会期は4月24日〜26日でした。 華南市場(深セン・広州・香港・マカオ)を中心としたF&Bプラットフォームとして位置づけられており、中国国内メーカーだけでなく、アジアや欧州など海外サプライヤーも参加しています。中国南部市場の価格帯や商品設計、健康志向とプレミアム志向のバランスを把握したい場合に、有力な視察候補となります。 Anuga Select Japan(日本・東京) Anuga Select Japanは、日本・東京ビッグサイトで開催されているAnugaファミリーの展示会です。2025年の会期は4月15日〜17日、2026年の会期も4月15日〜17日の予定と発表されています。 Anugaブランドの日本版として立ち上がった比較的新しい見本市であり、欧州やアジアのサプライヤーと日本のバイヤー・ディストリビューターをつなぐ場として位置づけられています。海外出張が難しい担当者にとって、国内にいながらAnugaファミリーの情報やネットワークに触れられる機会として活用しやすい展示会です。 おわりに Anuga(アヌーガ)は、ドイツ・ケルンで2年に1度開催される世界最大級の国際食品・飲料見本市であり、10の専門見本市から構成されるユニークな会場構成を通じて、世界の食品トレンドを立体的に把握できる場となっています。 直近開催回のAnuga 2025では、プラントベースやサステナビリティ、プレミアムグロサリー、健康志向といったテーマが前面に出ており、日本企業にとっても商品開発や棚割り、サプライヤー開拓のヒントとなる事例が数多く見られます。 さらに、タイ・中国・日本などで開催されている「Anugaファミリー」関連展示会を組み合わせることで、奇数年はケルン本展でグローバルな潮流を俯瞰し、偶数年は重点市場(アジア・中国・日本など)の展示会で深掘りする、という年間サイクルを組みやすくなります。 日本国内だけを見ていると把握しづらい、グローバルでの「標準値」や成長カテゴリー、サステナビリティや健康志向への生活者の捉え方を、短期間で集中的に確認できる点は、今後の事業戦略や商品政策、売場づくりを検討するうえで大きな意味を持つと言えます。 海外展示会・見本市への参加や視察計画を立てる際の一つの選択肢として、AnugaおよびAnugaファミリーをどのように組み込むかを検討してみてはいかがでしょうか。 Anuga視察をはじめとする海外視察をご検討の際にはぜひ当社へご相談下さい!流通視察ドットコムの海外視察・研修のご案内はこちら

ピックアップ②:PLMA’s 2025 Annual Private Label Trade Show(PLMA Chicago 2025)

PLMA(Private Label Manufacturers Association)主催の「PLMA’s 2025 Annual Private Label Trade Show」は、プライベートブランド(PB)製品に特化した世界最大級のB2Bイベントであり、食品・非食品を問わず多様な製品が一堂に会します。主な出店分野は以下のとおりです。

  • 食品:常温食品、冷凍食品、チルド食品、飲料、スナック、オーガニック製品、グルメ・エスニック食品など。
  • 非食品:美容・パーソナルケア製品、家庭用品、ペットケア用品、ベビー用品、紙製品、OTC医薬品、キッチン用品など。
  • その他:サステナブル製品、エコパッケージ、地域特産品、健康・ウェルネス関連商品など。

プライベートブランド市場の最新トレンドや革新技術を直接体験できる大変貴重な機会で、日本企業にとっても、国際的なネットワークの構築や新たなビジネスチャンスを見つけるための重要なイベントとなるでしょう。

開催概要

● 会期:2025年11月16日(日)〜18日(火)
● 開催都市:アメリカ合衆国 シカゴ
● 会場:ドナルド・E・スティーブンス・コンベンションセンター(Donald E. Stephens Convention Center)
● 公式HP:https://www.plma.com/events/plmas-2025-annual-private-label-trade-show

規模

●出展者数:1,821社
●来場者数:約14,000人
●出展国・地域:約60か国
※2024年実績

海外展示会・見本市へ参加するメリット

海外展示会に来場者として参加することで、各国・地域の最新トレンドや製品、技術、ビジネスモデルをリアルタイムで把握できます。こうした最前線の情報に触れることで、業界の方向性やグローバルなニーズの変化を肌で感じ取り、自社の戦略や製品開発に活かせる点が大きなメリットです。

また、世界中の有力企業担当者と直接交流できるため、高品質で付加価値の高い製品や素材の新たな仕入先や技術提携の候補を探せます。加えて、多様な地域からのグローバルバイヤーとネットワークを築き、商談やセミナーを通じて販路拡大やビジネスチャンスを広げることも可能です。

さらに、競合企業の展示や戦略を比較・分析し、自社の強みや改善点を明確にできます。特に欧州系展示会では持続可能性やデザイン、ブランド戦略の先進事例が学べ、現地の消費者嗜好や文化、取引慣習を直接体験することで、海外展開に役立つ市場調査や戦略立案が進みます。最新のスマートテクノロジーなどに触れることもでき、革新的なアイデアの獲得につながります。

ぜひ一度、海外展示会への訪問を計画してみてはいかがでしょうか。

海外展示会・見本市のご手配はイオンコンパスまでご相談ください

流通視察ドットコムを運営する当社イオンコンパスは、流通企業であるイオングループの旅行会社としての強みを活かし、海外展示会・見本市への参加に関わる各種ご手配を承っております。50年以上にわたり「流通視察」や「海外研修」を専門的に企画・実施してきた実績がございます。

具体的には、

① ご希望の展示会・見本市参加に関連したグループツアーの企画提案
② 展示会・見本市に付随する視察のアレンジ
③ 展示会・見本市の入場券の代理登録・代理購入(航空券・ホテルを当社にて手配いただいた場合に限ります)

など、多様なサポートをご提供しています。本ページでご紹介した記載以外の展示会・見本市をご希望の場合も、どうぞお気軽にお問い合わせください。(一部お取り扱いできない展示会・見本市もございます。)

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海外視察の企画と渡航手配を一括サポートするサービスをご用意しています。
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イオンコンパス㈱

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流通・小売業の海外視察担当者がお客さまの視察企画業務をサポートいたします。お客さまに寄り添ったサービスをご提供できることが、私たちイオンコンパスの強みです。 当社は旅行業および流通・小売業で培った豊富な情報やノウハウを活かし、お客さまのニーズに合わせた視察をコーディネートします。

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