アフターコロナ、最初の海外視察にお勧めの米国小売関連見本市・展示会

10月19日現在、日本国内における新型コロナウイルス(Covid-19)ワクチンの2回接種を完了した人の割合は、68.0%となりました。海外においては、オックスフォード大学が主幹となり運営するデータサイトOur World in Dataが欧米主要国の最新(10月19日現在)の接種率を発表しています。

国名

接種率(2回)

アメリカ

57.7%

スペイン

78.8%

デンマーク

75.6%

カナダ

73.9%

イタリア

70.2%

ノルウェー

69.3%

イギリス

67.9%

フランス

67.7%

フィンランド

67.4%

ドイツ

65.8%

スウェーデン

66.0%

※Our World in Data社データによる

欧米主要国でも日本と同程度、またはそれ以上の接種率となっています。

世界全体でワクチン接種が進んでいますが、それと同時に人々の移動や消費動向にも動きが見られます。

日本から海外への渡航において、ワクチン接種完了者は入国後の隔離期間を短縮、または隔離免除となる国も出てきました。ワクチン接種証明はデジタル化を進めており、民間でもデジタル接種証明アプリの提供が発表されました。現在、世界中でいくつものデジタル接種証明が開発されており、ベースとなる基準の統一化も徐々に図られています。

統一基準が示されれば、海外渡航の活性化も期待されます。 

なお、海外各国の入国制限については、「外務省海外安全ホームページ」にて確認することができます。(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

内閣府の統計でも、景気動向調査(2021年8月分)の景気動向指数は改善傾向、消費者動向調査(2021年9月分)での消費者の意識も、依然として厳しいものの持ち直しの動きが続いていると発表しています。

さらに「消費者が予想する1年後の物価の見通し」という調査項目では、物価が上昇するであろうと回答した人が82.5%と高い水準となっています。


これらの調査結果から、景気や消費は少しずつ改善傾向にあるものの消費者は今後の物価上昇を見越している、すなわち購買の動きも変わってくることが予想できます。

デジタルを活用したよりシームレスな商品購買やSDGsの観点で「できるだけ社会や環境、未来にとって有益なものを選ぶ」といったエシカル消費への対応についても、消費者の関心が高まっているのではないでしょうか。

ここまで日本の動きを中心にお伝えしましたが、世界においてもアフターコロナの新たな生活様式やニーズに対応するために小売関連企業も様々な取り組みを進めています。

コロナ禍の2年間で大きく変わった海外小売関連企業や店舗を視察することは非常に有益で多くの気づきが期待できます。また今回は、世界中の小売関連企業が一堂に会し、最新の情報収集、意見交換および商談の機会も設定可能な見本市や展示会への参加もお勧めしたいと思います。

特にアメリカでは今春から大型イベントの規制が緩和されており、来年(2022年)は小売・食品関連の見本市が複数開催されます。ここでは来春に開催される代表的なものをいくつかご紹介します。

見本市名称

NRF 2022 – Retail’s Big Show (全米小売業協会リテール・ビッグショー)

開催時期

2022年1月16日〜18日

開催都市

ニューヨーク

概要

全米小売業協会が主催する世界最大の小売関連見本市。 出店者数700社、40,000人を超える小売のプロフェッショナルが来場。 世界的小売企業の他スタートアップ企業による最先端の

アイディアや技術に触れる最高の機会となります。 エキスポ展示の他に小売りの今後のトレンドを読み解くことが可能なコンファレンスも数多く予定されています。

見本市名称

PLMA’s Private Label Show(プライベート・レーベル・トレードショー)

開催時期

2022年1月30日〜2月01日

新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響により中止となりました。

開催都市

シカゴ

概要

世界中の約4,500社が登録しているPLMA(プライベートブランド製造業者協会)が主催するプライベートブランドに特化した世界唯一のイベント。 セミナー、ワークショップの他にPBの最新トレンドを紹介するビデオライブ等盛りだくさんの内容となっています。 約2,000の専門ブースに

約5,000人の来場者が予定されています。

各地イベント開催につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染状況によって、中止または変更となる可能性があります。参加を検討されている方はご注意いただき、最新情報をご確認ください。

見本市名称

SIAL AMERICA 2022 (シアル・アメリカ)

開催時期

2022年3月22日〜24日

開催都市

ラスベガス

概要

世界最大級食品見本市シアル(2年に1回パリで開催)が初のアメリカ開催。 

オーガニックやウェルネスをはじめとした食に関する最新トレンドが展示・発信されます。 

今注目されている食、これから注目される食など、最先端の情報収集の機会となります。

見本市名称

Natural Products Expo West (ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ウェスト)

開催時期

2022年5月24日〜27日

開催都市

アナハイム

概要

自然食品を中心に、ベーカリー製品、シリアル、調味料、乳製品等最新の展示が行われます。

日本からも毎回多くのメーカーが展示を行っており、海外でのビジネス機会につなげています。

3,500社以上の出店と80,000人を超える来場者の実績があります。

現地からの情報では、こうした見本市や展示会への参加登録は年々厳格になっているということです。

当社では、イベントへの入場参加はもちろん、会場でのアテンド、展示のための煩雑な書類の準備やオンラインでのコミュニケーション等あらゆる部分でご協力が可能です。

アフターコロナにおける海外視察の第一歩として、このような専門イベントへの参加もご検討されてはいかがでしょうか。

 

(2021.10.25配信/記事作成:イオンコンパス(株)営業戦略部)

 

※2021.12.27一部記事更新

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