最新版!全米“食の都市(Foodies Cities)”ランキング

アメリカのオンライン調査会社であるウォレットハブ(WalletHub)社から、「フーディ(Foodie:食べることが大好きな人たち)にとって最も魅力的な都市」のランキングが発表されていますのでご紹介します。このランキングは、10月16日の世界食糧デー(World Food Day)にあわせて、全米180以上の都市を対象に、食に関する24項目の調査をまとめたものです。

項目は大きく「価格面(Affordability)」と「多様性・アクセス・品質(Diversity, Accessibility & Quality)」の2つに分けられています。

「価格面」の配点は30ポイントで、レストランでの食事の価格、小売店での食品の価格、食品・レストランでかかる税金、小売店やレストランでの飲み物の価格等の7項目について調査を行っています。

「多様性・アクセス・品質」の配点は70ポイントで、住民一人あたりのレストランの数や種類の豊富さ、食品小売店数、カフェの数、ビール醸造所やワイナリーの数、グルメ専門ストア(チーズ、チョコレート、キャンディ等の専門店含む)や、アメリカを代表するレビューサイトであるイェルプ(Yelp)によるレストランの評価ポイントなど17項目について調査しています。

以下が、上位20位までにランクインしたの都市です。

◎トップ20都市



トップは、価格面では151位でありながら、多様性などの面で1位となったサンフランシスコが選ばれています。同様に、ニューヨーク、シアトル、ロサンゼルスなどの大都市では価格面の順位が下がってしまいますが、圧倒的な多様性や利便性などで高得点となるため、総合順位が高くなります。

価格の安さだけでは「食の都市(Foodie City)」の上位に選ばれることは難しく、ある程度のコストがかかっても、アクセスのし易いところでクオリティの高い食の体験を提供することが、「食の都市」の必須条件になるようです。

昨年トップに選ばれたポートランドや、オーランド、オースティンといった都市は、価格面と多様性・アクセス・品質面のバランスが取れた都市といえるようです。特にオースティンは、前回のメールマガジンでも取り上げたホールフーズ(Wholefoods)の本社があり、同社が力を入れている「グローサラント」の充実が理由の一つかもしれません。グローサラントについては、4月のメールマガジン「米国トレンド最前線! グローサラントとは・・?」で特集をしていますので、ぜひご確認ください。

また、上記以外の主要都市のランキングは次の通りです。

◎その他主要都市



6月のメールマガジン「小売の新激戦区!リッチモンド最新事情」で特集をしたリッチモンドは、食の面でもポイントが高い注目都市です。ウェグマンズに続き、パブリクスが出店したことで、今後更に評価が上がると思われます。

なお、特定の評価項目でみたランキングも発表されていますので、代表的な部門のランキングをピックアップしてご紹介します。

切り口を変えることで、様々な都市ごとの「食」に関する特徴を見ることができます。

次回のメールマガジンでは、今回3位にランキングされたニューヨークのフードホールにスポットをあててご紹介したいと思います。

(記事配信:2017.10.20)

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