クールジャパンを発信!マレーシアで注目の日系小売業

様々なルーツ、文化を持つ人々が暮らすマレーシアは、アジアの縮図であり、また、多民族国家のモデルとも言われています。

現在、急速な発展を遂げるアセアン諸国を牽引しているマレーシアには、多くの日本企業が東南アジア進出の第一歩としての足場を築いています。近隣諸国への進出に先立ち、新商品や新業態での実験を重ねる場として、マレーシアは重要な国とされています。

今回はマレーシア・クアラルンプールに新業態店舗やショッピングモールを新たにオープンしている日系企業をご紹介いたします。

『本物の日本を海外へ』 ・・・ 伊勢丹 The Japan Store

伊勢丹はクアラルンプール市内に、KLCC店、One Utama店など4店舗を展開していますが、そのうちの一つ「LOT10」店

内の伊勢丹(地下1階〜地上5階)を全面改装し、「伊勢丹 The Japan Store」として、10月27日にグランド・オープンしました。

高品質な日本の商品を取りそろえ、日本の暮らしやこだわりを海外に届けるという新しいコンセプトのもと、約200を超える初進出ブランドが展開されています。

日本の美意識、匠の技を世界に広めるという役割を担うクールジャパン機構と三越伊勢丹HDが、日本のモノ、コト、ヒト、カルチャーを世界へ提案する「場」として位置付けた施設で、日本に興味を抱くきっかけとして日本への訪日旅行増加につなげていくことも視野に入れられています。日本のおもてなし・カルチャー体験もできる新しいタイプの店舗です。

『マレーシア最大のイオンモール旗艦店』 ・・・ イオンモール シャーアラム

2016年3月、クアラルンプールから車で40分のシャーアラム地区に、マレーシアで最大級のイオンモール旗艦店がオープンしました。

地上4階建てで、核店舗となるイオンのほか200以上の専門店で構成されています。

客層の9割がマレー系の人々という事もあり、イオンではハラル認証を取得した寿司やパン、ヘルスサプリメントなどの販売を通してムスリムへの訴求を行っています。また、「ジャパンストリート」という日本関連テナントを集めた一画があり、日本の春夏秋冬それぞれのセットが設けられ、記念写真スポットにもなっています。マレーシアで最大規模の寿司レストランチェーンが100店舗目として串揚げも併設した新たな取り組みの店舗をオープンしたほか、北海道発の眼鏡店などジャパン・ブランドも多数出店しています。

『イオンミッドバレー 改装オープン』 ・・・ イオン ミッドバレーメガモール店 ※当サイトで高閲覧数を誇るSC!


今年9月、同モール内のイオン ミッドバレーストアがリニューアルオープンしました。特に「フード・マーケット」は面積、商品ラインアップ共に拡張され、日本食関連の商品の品ぞろえはマレーシア国内有数の規模となりました。日本食にこだわったフードコートも併設され、牛丼やうどん、たこ焼きなど気軽に味わえる店が多数出店しました。

衣料、化粧品、婦人靴、バッグなどでは新ブランドやPB商品も多数取り揃えられています。他にも、健康器具や自転車、マレーシアで人気のバドミントンの専門コーナーなどが新設されました。

いずれの店舗も、ジャパン・ブランドを全面に押し出し、クオリティーの高さでの消費訴求を行っています。

これは、マレーシアの市場が成熟しつつあり、少々高くても良いモノ、安心できるモノを購入したいという消費志向が強くなっていることを表しています。今後は日本の様にモノの消費からコトの体験へと進んでいくと予想されます。

また、マレーシアにはハラルに対する評価基準が最も厳しいとされる認証機関「JAKIM(Jabatan Kemajuan Islam Malaysiaの略。日本語ではマレーシア・イスラム開発省)」があり、この機関からの認証を得てハラル製品を生産することが出来れば、30年後に世界人口の約3割を占めると言われるムスリムマーケットへの足がかりを得ることが出来ます。

マレーシアはこれからもますます目の離せないマーケットになりそうです。

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イオンコンパス株式会社 
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