昨年より注目を集めるホールフーズの新業態「Whole Foods by 365」。
Whole Foods Marketのプレスリリースにて発表される情報をまとめてみました。
Whole Foods(ホールフーズ)が手掛ける新業態。小型店で利便性を高め、商品も低価格で提供する。
2016年5月25日にロサンゼルスのシルバー・レイク地区に1号店がオープンする。
・quality-meets-value(クオリティー・ミーツ・バリュー)
ホールフーズとしての品質基準を保ちながら、低価格の商品を提供する。
オーガニック商品も常時低価格で販売することを謳っている。
・Friends of 365(フレンズ・オブ・365)
ホールフーズが革新的な企業や企業家をパートナーとして、店舗内の独立スペースを提供するプログラムのこと。1号店には、ニューヨークで人気のレストラン、by CHLOE.(バイ・クロエ)がこの店舗内プログラムとして出店する。Friends of 365は食料品に関わらず、ファッション、ボディケア、サービスなど、それぞれの分野で新しく興味深いことに取り組んでいる企業や企業家との提携を目指している。同社のホームページ上でも新しいFriends of 365を募集している。
3.1号店は?
Silver Lake(シルバー・レイク)店(カリフォルニア州ロサンゼルス)
住所:2520 Glendale Blvd, Los Angeles, CA 90039
オープン:2016年5月25日
特徴:
①Friends of 365
・by CHLOEの出店
ビーガン(卵や乳製品を食べない絶対菜食主義)レストランで、バーガーやサラダ、パスタやスイーツなどの様々なメニューを提供する。店内のダイニングスペースでの飲食でも、持ち帰りでも利用できる。
・Allegro Coffee Company(アレグロ・コーヒー・カンパニー)の出店
フェアトレードに力を入れているホールフーズの子会社で、コーヒー、紅茶を取り扱っている。SilverLake店ではカジュアルなリラックススペースとして、クラフトビールと簡単な食品の提供も行う。
・teaBOT(ティーボット)の設置
18種類もの茶葉から3種類まで選択すると、茶葉をその場でブレンドし、お茶を淹れてくれる販売システム。簡単に好みのお茶を淹れたてで楽しめる。
②パートナー
・Loomstate(ルームステイト)
オーガニックにこだわったアパレルブランドで、従業員の制服の提携先となった。ファッション性があり、持続可能な事業を行っていることが選ばれた理由。
・Instacart(インスタカート)
アメリカの一部地域で利用可能な、生鮮食品の即時配達サービス。オンラインで商品を購入すると、インスタカートと契約するスタッフが実際に店舗で商品を購入し、購入者まで商品を届ける、買い物代行サービス。
4.ホールフーズの新しい競合は・・・?
・Kroger(クローガー)
Simple Truth(シンプル・トゥルース)で低価格・高品質なオーガニック商品の売上を伸ばしており、ホールフーズのオーガニック売上に迫っている。クローガーも2016年2月にワシントン州のシアトル郊外に新業態のMain & Vine(メイン・アンド・バイン)をオープンしている。従来型の店舗にオーガニック商品を置いていたクローガーとは異なり、Main & Vineは、ホールフーズ同様にオーガニックを前面に打ち出した新しい業態。地元の食材を多く取り扱っているのも大きな特徴。
価格が高いイメージのあるホールフーズだが、低価格で利便性の高い小型店、365 by Whole Foods Marketでクローガーに対抗していく。
5.今後の出店計画は?
Lake Oswego店(オレゴン州レイク・オスウィーゴ地区):2016年7月
Bellevue Square店(ワシントン州ベルビュー地区):2016年9月
その他、カリフォルニア州に5店舗(サンフランシスコやサンタ・モニカなど)、テキサス州に2店舗等10店舗の出店を計画中。
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