イートインは「時間」「空間」の宝箱!?

 ◆日本とアメリカのイートイン最新

パン屋さん、コンビニやお弁当屋さんなど、テイクアウトが主流だったものを「イートイン」という店内空間で食べる文化は日本でもすっかり定着してきました。更に近年、スーパーや百貨店でもイートインスペースを設ける動きが急速に高まっています。新聞でも頻繁にイートインについての話題が取り上げられる事が多くなりました。

 

一方で、小売業先進国である米国のイートイン事情はどうかと申しますと・・・、5年以上も前からイートインに注目が集まっていたこともあり、売場と一体感のある空間としてすでに定着し館内施設にすっかり不可欠な存在感を見せています。メニューもお客さまが店内で食べる事を前提にしたデリ(惣菜)が増えています。自然派志向のスーパーで知られる「ホールフーズ」は、惣菜コーナーがレストランのビュッフェのようなたたずまいで、自分の食べたいものを食べたい分だけ購入し、それをイートインコーナーに持ち込んでディナーをとる風景なども定着しています。「ウェグマンズ」も購入した惣菜を店内で美味しく食べてもらえるように電子レンジが設置されていて、温めなおして食べることができる工夫が取り入れられています。もはや「惣菜=テイクアウト」という概念が常識ではなくなっている事が分かります。

 

 

eatin2.JPG     eatin3.JPG

 

◆イートインが支持されるワケ

日本では、1997年に外食産業がピークを迎え、その後はテイクアウトした商品を自宅やオフィスなど、購入した場所とは異なる空間で食する「中食(なかしょく)」の傾向が進みました。イートインは、まさしく外食と中食の折衷案のような存在で、友人知人と手ごろな価格で非日常空間を味わえる空間として評価されているようです。

 

こうしたイートインが支持される背景には、「テクノロジーの発達に伴う、時間短縮の重視」という価値観があると感じます。スーパーのお惣菜ならば、給仕まで「待つ」必要もなく、レストランに足を運ぶための「移動時間」の必要もありません。「時間短縮」が実現できる一方で、レストランにも劣らぬ食事内容の選択肢の広さが実現できます。更に、食事をするためのゆとりある空間や雰囲気も同時に確保できる点にイートインの魅力があります。

 

イートインで得られる一番の魅力は「手軽さ」かもしれませんが、その背景にある価値は忙しい現代に生きる人たちの「時間」「空間」の最大限の確保にあるのかもしれません。

▲このページのトップに戻る